青年の旗 1980年6月1日 第40号

【主張】 革新連合政権の樹立へ 保守独裁政権の打倒を

<激化する矛盾と支配階級の危機>
 自民党の事実上の分裂による内閣不信任案可決、衆議院解散・衆参同時選挙という、政局の急展開は、激動の八〇年代を象徴する出来事となった。
 自民党反主流派六九議員の本会議欠席という異例の事態は、独占資本の党・支配階級の党・自民党の一党独裁体制の危機を端的に示すこととなったのである。政策対立も不明確な主流反主流の確執、次から次へと噴出する腐敗と矛盾の爆発は、選挙を目前にした分裂回避への事態の収束をもたらしはしたが、それはそのまま現在の支配階級の危機、上層の危機が、どれほど深刻なものであるかを露呈している。五日二〇日、事態の急進展に驚き、うろたえた経団連・日商・日経連・経済同友会の独占資本首脳は緊急協議を行ない、自民党三役ならびに反主流派の安部政調会長を呼びつけ、「敵を見失うな!」「主流・反主流を差別せず公認せよ!」と強硬に申し入れ、急拠五〇億円の献金を約束しているのである。
 保守一党支配の危機は、そのまま、日本資本主養、日本帝国主義の危機の直接的な反映である。日米経済戦争の激化と先鋭化、カーターの戦争挑発・冒険主義・冷戦外交への追随、安保条約の中近東へまでの適用範囲の拡大、二兆円にも及ぶ軍事費の増額、華国鋒の来日と日米中反ソ軍事ブロック政策、等々は、卸売物価・消費者物価の急上昇、公共料金の大巾一斉値上げ、実質賃金ダウン、再度の失業率・倒産件数の増大、等々と密接にからみあって、次から次へと日本資本主義の深刻な矛盾を噴き出させ、支配階級はその矛盾の先鋭化の前に、もはや統一して有効な打開策を示しえないところにまで事態は進展しつつあるのである。

<革新勢力の緊急の任務>
 その行方は、反自民・反独占勢力の強大な統一と闘いいかんにかかっている。今ほど、保守一党支配体制を打倒し、平和外交と国民生活擁護の革新連合政権を樹立させる闘いが焦眉の課題となっている時はないのである。自民主導型の民社をとり込んだ保守延命の連合政権を打ち破る、社共公を含む反自民の強大な政治戦線は、形態はどうであろうと、客観的に、現実に可能であり、衆参同時選挙は、この際、自民党を徹底的に叩き落とす反自民革新統一をこそ切実に要請しているのである。軍備拡張反対・平和外交への全面的転換、増税・インフレ反対、国民生活擁護という、反自民・反独占プログラムにもとづく広範な国民的統一に向けた闘いこそが、革新勢力の緊急の任務となっているのである。
 このような反自民統一の重要性、自民党独裁政権打倒の客観的意義を見失い、自民党に対する以上にセクト主義的な他党派批判、とりわけ社会党批判にあけくれている共産党の議会主義は、自民党・支配階級を大いに喜ばせる裏切り的犯罪的役割を果たすものでしかない。現代の革命戦略の基本である統一戦線政策を放棄し、社会民主主義主要打撃論、議会主義的セクト主義に埋没し、労働運動の分裂に狂奔している日共指導部に対して、厳正な批判こそが行なわれなければならない。
 「与党が一つになるか、二つになるか、三つになるか、それはなにも日本の政治の基本的方向に影響を与えるものではありません」(5・23日共三中総、宮本発言)といった敗北主義路線の上に、共産党は再び、富士山をバックとする民族主義的選挙ポスターのもとに右翼顔負けの反ソ政策を前面に押し出し、「三つのノー」の先頭に「ソ連の覇権主義ノー」を掲げ、「領土問題では、前の政府綱領では千島問題しかなかったが、こんどは歯舞・色丹・千島について」前進させた(5・24宮本記者会見)と得意がり、あろうことか「千島・歯舞・色丹もただちになんの議論もしないうちに、先方から、どうもすまなかったといってかえすのが、これが社会主義の立場なのであります」とまで述べて、大いに日米帝国主義を狂喜させているのである。
 自民党大平内閣の反動的挑戦に答える、唯一の回答は、反自民・反独占の強力な統一であり、自民党独裁政権の打倒であり、革新連合政権の樹立でなければならない。

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