青年の旗 1982年11月1日 第69号

【主張】 鈴木退陣−深まる支配階級の危機
           全労働者の統一ストライキで闘おう


<鈴木首相、総裁選不出馬を声明>
 鈴木首相退陣後、次のポストをめぐつて自民党内の抗争が繰り広げられている。しかし問題は、鈴木内閣の残した軍事大国化−大衆収奪路線の是非である。九五兆円にのぽる財政赤字は、独占資本優遇政策の結果、生みだされたものであり、それを労働者階級に押し付けることは許されない。自民党内閣は、支配者階級の危機の全てを労働者階級に犠牲転嫁する行財政改革を「人勧凍結」を突破口に強行せんとしている。同時に、五六中業による軍拡政策は、アジア、日本人民に侵略と抑圧、桟戦争の脅威を現実のものとしている。
 我々は、かかる攻撃に対して、広汎な反独占統一戦線の樹立をめざして、労働者階級の闘いを先頭に闘わねばならない。

<深刻化する労働者の生活破壊>
 今日、完全失業者は、すでに一三〇万人を突破し、一九五五年の「なべ底不況」と言われた当時を上まわる状況である。国家財政が国債の乱発で破産しているのと同様、個人消費はクレジット販売の多様化、長期化によっそ矛盾が繰り延べされている。さらに、行革で強行しようとする賃金凍結と実質増税、社会保障の負担増などによって、より一層生活破壊を進行させるだろう。
 事態は、労働者階級をはじめ、反独占諸階層に、闘いの可燃物、いいかえれば統一と団結の条件が客観的に熟していることを示しているのである。

<危機に直面する日本資本主義>
 八〇年の、第二次石油ショックをきっかけとした、米や欧州など世界的な景気低落の中でも、輸出の強さによって、ひとり打撃のかるかった日本資本主義は、保護貿易主義の台頭で急速に輸出にブレーキがかけられ、いまや他の資本主義国とともに深刻な危機に直面している。景気後退、財政赤字など極めて顕著にあらわれてきているといえる。
 鈴木政権は、この危機を脱するために、一切を労働者階級はじめ勤労人民に転嫁することで、乗り切ろうとはかってきた。鈴木首相在任中、労働者にとっては不利益ばかりが押しつけられたのである。臨調−行革攻撃はその典型である。

<支配層の危機の深まり>
 鈴木不出馬の決定は、支配層の危機意識の深まり以外の何物でもない。自民党最大派閥である田中派のさし金といわれながら、中曽根後継が話し合いでまとまらず、予備選へ突入したという事態は、危機意識の一層の深まりが、支配層内部に、経済危機の打開や労働者に対する支配のあり方をめぐつて、深刻な対立と分岐が存在することを明らかにした。

<臨調−行革、人勧凍結を統一行動・ストで粉砕しよう>
 問題は、鈴木以後、独占資本のもっとも反動的な部分の政策を続けさせるのか否かであり、当面、臨調-行革路線、その突破口としての人勧・仲裁攻撃を許すのか否かである。いまほど、労働者階級のイニシアで最大限の統一行動の反撃が求められているときはない。大衆的統一闘争の構築で、自民党や独占資本内部の矛盾にくさぴを打ちこみ、臨調−行革路線、人勧・仲裁凍結と対決しよう。

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