青年の旗 1982年12月1日 第70号

【主張】 平和・軍縮のための国際統一戦線

 レオニード・イリチリ・プレジネフソ連共産党書記長・最高幹部会議議長が急逝した。つつしんで哀悼の念を表明するとともに、彼が築いた諸成果を引きつぎ、平和・軍縮のための闘いを一層強めることを訴える。

<深まる資本主義の全般的危機>
 米帝国主義は、このほど行なわれた中間選挙で、共和党の後退を余儀なくされ、レーガン戦略にクサビを打ち込む条件が除々に成熟しつつある。米帝国主義の軍事予算は、日本の国家予算の六倍にも達っしており、一九八二会計年度連邦予算の赤字は、千百七億ドルにものぼる。その原因を米誌「ニューズウイークリー」は、「経済恐慌による三百三十億ドルの歳入減、平時における記録的な軍事支出」としている。
 一方EC諸国は、二年(八〇〜八一)連続のマイナス成長であり、八二年もマイナスを記録しつつある。そして、NATOの軍事費拡大は増々欧州資本主義各国を抜き差しならぬ恐慌に落ち込ませるのは明らかである。
 また、日本においても八二〜八三賃上げ闘争に対して賃金凍結攻撃をかける一方で、労働者の生活破壊はますます進行し、昨年度の可処分所得は、実質〇・一%減少し、所得税や社会保険料は十三・一%も増大している。
 総じて、一九八一年度の先進資本主義諸国の実質生産高は一・二%しか増大しておらず、この数値は一九七〇年代の平均成長率の二分の一以下に等しい。こうした、経済恐慌に拍車をかけているのが核軍拡政策なのである。引き続き資本主義諸国をおそっている政治不安・社会不安は、労働者階級をして自ら進むべき道が社会主義であることを自覚させぎるを得なくなっている。であるが故に、指導部隊の正しい指導性がいつにもまして重要になっているのである。

<人民の目をふさぐ反ソ・反共カンパニア>
 ソ連共産党書記長プレジネフ氏の死は、再びブルジョアジーに「反ソ・反共」の火の手を上げさせている。
 プロレタリア国際主義を「制限主権論」と称して、ソ連はどの社会主義国へも干渉できると悪宣伝の材料にすることに始まり、デタントの成果を破壊した張本人である米帝国主義を批難するのではなく、社会主義ソ連をも米帝国主義と同列視することを意図的に行ない、アフガニスタン、ポーランド問題を通じて、諸悪の根源はソ連であると批難しているのである。なかでも、核軍拡競争を阻止する上での前提である帝国主義は侵略性をその本質としていること、核軍拡は、その為の手段(利潤追求を含む)であることを意識的にかくしていることである。
 過去に締結された軍縮のための諸協定・諸条約に帝国主義が何故に合意したのか?それは、第一に核戦争を回避しょうとする大衆的庄力、第二に軍拡による経済危機、第三に一、二の事態から生ずる権力維持のための延命策としてである。こうしたことからわかるように、核軍縮を実効あるものにするためには、支配者階級と人民との力関係が大きく左右するのである。すなわち、我々は、一貫した組織された力を背景に核軍縮・全般的完全軍縮を追求しないかぎり、極めて無力であることを認識しなければならない。帝国主義は、核軍縮という絵に措いたもちを措いても、その実効性とは無縁である。
 SSDUでの資本主義各国首脳の演説、また、このほど採択された国連での「核兵器不使用協定」は、資本主義各国の反対・棄権票によって否決されたことを見れば明らかである。かつて全欧安保が締結されたきっかけがソ米両国による「核戦争防止協定」べあり、また、これをくつがえす大統領指令を発したのも他ならぬ米帝国主義であることも指摘しなければならない。
 そして、反ソ・反社会主義カンパニアの狙いが、帝国主義を正当化することのみならず、国際共産主義運動、国際労働者階級、国際反帝勢力の中に分断を持ち込むことを狙っており、中共、日共代々木派など、自己の持つ思想性から、帝国主義を客観的に擁護する役割を演ずる部分も存在している。
 中国共産党は、国内の矛盾と発展途上諸国の中国離れを招き、ソ連との関係回復を余儀なくされている。
 日共代々木派は、ブルジョアジーの反ソ反共宣伝に屈服し、核軍縮闘争における国際分裂主義者として、登場し、帝国主義同様「核軍縮の絵に描いたもち」描いており、国内でもあらゆる戦線での分裂策動を行ない、平和運動での分裂集会、労働運動では公務員のスト権に反対しながら、戦闘的労働運動と称して、分裂組織・統一労組懇を結成している。日共代々木派のかかる動向は、自派を支持してもらうためには際限なく譲歩し、戦闘的な部分には「戦闘的言辞」のふりまわし、党内でこの矛盾を指摘する党員には、官僚主義で応えている。

<平和・軍縮のための国際統ー戦線を>
 かかる事態の克服は、具体的・現実的スローガンの提起と国際的な統一戦線の樹立である。
 民主勢力の中に巣喰う没階級的な反ソ・反社会主義の思想は、一時的にであれ、人民の支持を得たところで資本主義擁護論であり、現実的な平和と社会進歩の道の前には無力であることを示す時である。
 具体的・現実的スローガンは、物質的力に容易に転化する。プレジネフが一貫して追求し、アンドロポフ新体制に継承された平和と平和共存のための闘いを戦闘的に闘い抜くことである。核戦争の脅威を排し、核兵器不使用協定締結、新型ミサイル配備阻止、レーガン戦略反対、五六中葉中止、人、平和と生活防衛のための広範な大衆運動、統一闘争で闘い抜くことである。

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