青年の旗 1983年7月1日 第77号

【主張】 トマホーク配備−日本の核基地化阻止!を掲げ
                    83原水禁大会を成功させよう!


 八三年原水禁世界大会が目前に迫っている。昨年第二回国連軍縮特別総会を前にして高揚した、平和を希求する土ネルギーは、この大会に注がれねばならない。今日、日本列島そのものが米国の核前進基地化されようとしている時、今世界大会において、日本の民主平和勢力に課せられている任務は極めて重大なものがある。

<日本列島の核基地化を許すな>
 八一年の鈴木・レーガン会談において、日米関係における反ソ軍事同盟関係が明確化されて以降、日本の核前進基地化の動は急展開を示してきている。この動きに拍車をかけ、かつ実は最もそのことを求めているのが日本帝国主義である。この間日本帝国主義はシーレーンの拡大にみられるように、なり振り構わぬ膨張強化政策をとろうとしてきており、その担い手として八二年、中曽根反動警察内閣が誕生したのである。
 今多くの人々にとって中曽根の「不沈空母」発言が何を意味していたのかが極めて明瞭に理解できるようになっている。
 今年三月未の米原子力空母「エンタープライズ」の佐世保入港は、米韓合同軍事演習「チームスピリット83」に参加のためのものであり、従来の「乗組員の休養」と違って極めて実戦的な入港であったことに象徴されるように、巡航ミサイル「トマホーク」を積載する米戦艦「ニュージャージー」が八月上旬、佐世保に入港をみても、米国側からは横浜港など一般港への入港が希望として出されていると云われる。また、核先制攻撃用戦闘機F16の八五年三沢基地配備の計画など日本列島そのものが接兵器の前進配備基地としておかれようとしており、我々が核戦争に巻き込まれる危険性は一段と強まってきている。こうしたことに加えて八四年六月の巡航柁ミサイル「トマホーク」の米太平洋艦隊配備があるのであり、「不沈空母」とは正に核戦争の前線基地を意味することが明らかになっているのである。
 このように、日本の民主平和勢力は、日本の核基地化を許すか否かの分岐にたたされている。この闘いに勝利するか否かが昨年のあの高揚にみられた日本人民の平和へのエネルギーを掘り起こし、組織していくことを通じて問われていると言っても過言ではない。

<国際平和勢力との連帯がいつにも増して問われている>
 こうした聞いの勝利のカギは、一連の動向が何れも対ソ連軍事包囲網戦略の一環としてあることに着目するなら、一国日本における運動での勝利は願えない。欧州における今秋、NATOへの新型ミサイル配備の動きとそれへの反対行動の高揚と連関し得ることは明白であるし、ウイリアムズバーグサミットにみられるように、帝国主義世界が内部に解決し難い深刻な矛盾を抱えながらも、対ソ連対社会主義への軍事的対決の姿勢を鮮明にしていったことをもってしても、平和勢力の国際的規模での連帯行動こそが求められている。その意味で、プラハで開催された「核戦争反対、平和と生命を守る世界集会」は重要であった。しかし、残念なことに日本の平和勢力の大部分は、こうした動きに無関心であったり、意識的に国際的な平和の隊列かからの「自主独立」を唱えているのが実情である。しかし、こうした姿勢は、日本の平和運動に展望を結局のところ指し示すことができないものである。かつて、戦争における核兵器の使用による唯一の被害国であったにも拘らず、「核兵器反対」を掲げきれず「平和と独立のカンパニア」運動にとどまっていた日本の平和運動が、ストックホルムアピールを通じて、遂には原水爆禁止世界大会を開催するに至った歴史を忘れてはならないはずである。

<八三原水禁世界大会における我々の任務>
 目前に迫る原水禁世界大会は、明確に日本列島の核基地化を許さない為の大会として、ニュージャージー寄港阻止、F16三沢基地配備阻止、トマホーク配備阻止を緊急課題として開催されねばならないであろう。この何年来、原子力発電所反対の課題が前面に押し出され、ややもすれば「環境保全」運動化する傾向のあった国民会議が、トマホーク配備阻止を重要課題として打ち出していることは歓迎すべきことである。当面の日本国内において、提起されている闘いの課題での最大の全国結集の場がこの世界大会であることを考えるなら、この大会を″夏が来た式″に終らせることなく、文字通り全国津々浦々から、この大会に結集し、あるいは支える「大国民的運動」を組織していくことこそが問われている。前述のとおり、誰の目にも「不沈空母」が何を意味しているのかは明らかになっている。問われていることは、その犯罪的な役割を暴露し、戦争利権屋に引導を渡すことなのである。

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