青年の旗 1989年8月1日 第147号

【トップ】 消費税の廃止、金権政治に終止符を!参院選に勝利し、
        反自民政権への活路を!解散総選挙で勝負をつけよう!


<保守政治との決別か・・・参議院選挙の行方>
 リクルート疑惑、そして消費税の導入、農村部における自民党離れ、更に加えて宇野首相の女性スキャンダル……自民党政治に労働者国民は明確にNO!と意志表示をはじめている。自民党保守政治に対して新しい革新の政治が求められている。
 来る七月二三日投票の参議院選挙は非常に重要な意味を持っている。参院選に勝利し、解散総選挙を断行させ政治の革新を勝ちとろう!

<反消費税・反リクルート・宇野自民党を直撃!>
 竹下退陣の後六月に入って日本中で反リクルート、反消費税の国民の怒りは爆発している。六月四日現職知事の死去にともなう新潟知事選では自民党推薦候補に対して社会党推薦候補は、五万票差にまで追い詰めたが惜敗。田中元首相の新潟は圧倒的な保守王国でありリクルート、消費税への国民の不満が基礎票で圧倒的な自民と互角に闘った。減反政策、農産物の自由化などに対する農民の自民離れの急速な進行と反消費税が合流した形となった。
 さらに、六月二五日投票の新潟参院補選では、社会党の大渕さんが、宇野首相の女性スキャンダル問題も加わる中で自民党候補に大差で圧勝している。
 反自民前進の最大の要因は、四月一日より実施された消費税への国民の不満である。公約違反であるということに加えて、妥協に妥協を重ねた結果税制自身が矛盾に満ち、また十分な国会審議もなく強行された。実施に当たっても三ケ月しか準備期間が無いなど、混乱のみを生み出してあらゆる意味で国民的なコンセンサスが得られないまま、実施されたものであった。便乗値上げも重なり消費者物価も都下で四月に前月比一・四%、前年比二・六%も値上がりし、六月には五年ぶりに前年比三・四%も値上がりし、消費税実施への怒りが宇野自民党を直撃したのである。

<怒り爆発東京都議選、自民大敗、社党躍進>
 こうして迎えた東京都議選は、日本の人口の一割の有権者を抱え、参議院選挙の前焦戦として闘われた。
 意識の高さを反映して投票率は前回を六%上回り、自民党が二十議席を減らし、四三議席と大敗北。反自民へと傾く労働者国民の流れは社会党へと大量に向い、推薦を入れて三六議席と三倍の議席を樺得した。公、共は後退し、一部ミニ政党が議席を確保。 明らかに、自民党離れが急速に確実に進んでいることを証明した。

<保守政治にかげり、支持率低下に歯止めなし>
 四月二五日竹下首相が退陣を表明。五月一七日池田、藤波検察出頭逮捕、公明矢野委員長辞任、五月二五日中曽根喚問。自民党政治改革大網発表、六月リクルート捜査の終了。伊東固辞の後、宇野政権の誕生。この3カ月は目まぐるしく政治は動き、明らかに保守勢力の対選挙対策が打たれてはきた。しかし、財界からもリクルートのけじめがないといわれるほどであり、国民のほとんどが、解散総選挙による主権の行使「一票一揆」を求めているにも関わらず、中曽根亜流である宇野の登場、消費税は撤廃しない政治姿勢に納得するものは誰もいない。
 福岡の参議院補選、宮城の知事選挙、同じく新潟の参院補選、知事選挙では、従来自民党の支持基盤であった農協や商店主などが急速な自民党離れし社会党候補などが勝利をし、竹下内閣の支持は十%を割り自民党支持率も三割を割るまでに至った。
 宇野内閣に至っては発足時の内閣支持率は一九%という状態。都議選直前の調査では、参院比例区では政党支持が自社ともに二五%という数字も出ている。

<「主権在金」体質は自民党の下で解消できない>
 こんなにも政治には金がいるものか?労働者国民は金権体質にも非常な怒りを燃やしている。前回の衆参ダブル選挙で自民党は「安定」「安心」を訴えた。責任政党と自民党は言ってきた。しかし未公開株の贈与、バーテー券、億単位の政治資金など続々暴露される事実に自民党政治の実態は暴露された。独占奉仕の自民党を支えるものは、政治信条や理想ではなく、金であり、派閥もまた金の流れにすぎないことを。
 こうした汚れた政治に対する労働者国民の不信は、自民党長期支配を揺るがしかねない状況となっている。都議選の結果は明確に物語っている。

<期待される反自民の統一・反自民反独占の運動と政策>
 こうして参議院・総選挙で予想される自民党の過半数割れに対し野党連合の動きがにわかに表面化してきた。
 反自民への期待は非常に大さいものがある。社公民連、可能ならば共産党も加えての反自民の政治的結集を、リクルート疑惑の解明、消費税の廃止要求などを軸としながら、長期的展望に立った現実的な問題解決への政策提起、労働者国民を動員する政治的闘争の高揚へと発展させる指導性が求められる。これらを抜きにしては野党連合は、単なるピンチヒツターに終るに違いない。むしろ保守中道政権の可能性が高い。
 消費税の廃止を軸に平和外交、福祉教育の拡充、人権、民主主義的政策を国会と地方で進めつつ、反独占反自民の統一を生みだし、大衆的運動で自民党政治に終止符を打たねばならない。
 反自民での統一こそ今求められている。

<独善共産党、都議選で大幅後退>
 新潟知事選、参院補選の流れで明らかになっているように、国民世論は、あれこれの政党ではなく、明確に自民党以外の勢力の前進を確実なものにしたいという明確な政治方向を実践し始めている。それが、社会党への都議選での大量得票へと結び付いた。社会党は都議選で前回の得票にじつに七二万票を上乗せしている。それに対して共産党は前進ビころか得票率も減らし、明らかに都民の批判を浴びているのである。
 消費税に社公民は荷担した、共産党だけが清潔。社公民批判は自民批判よりもトーンが高い。こうした姿勢にセクト主義、独善主義を感じないものがあろうか。事実自民党を利する行為となっている。中国問題を確かに保守反動は反共産主義、反革新の道具としている。しかし、日本の共産党と中国共産党はすでに二〇年前から関係を絶っているとか、中国は科学的社会主義ではないなどの後向きの言い訳を繰り返すのでは、逃げる票に歯止めもかけられない。
 自民党と対決したが中国問題が都議選の敗因などと総括しているが、少なくとも反自民の統一が言えない限り、参院選での前進は望めない。多くの国民は共産党のセクト主義を身を持って理解し始めている。

<参院選挙勝利!自民党に完全な敗北を!>
 参院選の焦点は自民党が参議院で過半数割れ、保革逆転が起こるかでである。すでに各種調査は、都議選の傾向が参議院選挙以降も続くと分析している。今回の改選議席は一二六議席。選挙区七六、比例区五〇である。焦点は1人区の動向である。農民の自民離れは広がっており、新潟現象の続発が予測されている。また、連合候補が一二人立候補予定だが、うち十人が1人区である。1人区では青森、島根、長崎などで保守の分裂、乱立も生まれているなど、自民の後退は確実であり、従来二人独占であった2人区でも苦戦が予想されている。比例区でも同様自民離れは確実である。
 長期安定政権の腐敗に対する国民の不満は、総選挙では爆発必至である。反自民反独占の統一で、平和、民主、平等の政治革新のため奪闘しなければならない。
自民党政治に終止符を!反自民勢力の前進で政治革新をかち取ろう!

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