アサート No.402(2011年5月28日)

【コラム】ひとりごと---再び、統一地方選挙について--- 

○前号では、江川さんから投稿をいただいているが、今回も再び統一地方選挙について、触れておきたい。○ポイントは、2つあって、一つは大阪における橋下党=大阪維新の会の伸張についてであり、もう一つは、政権与党民主党の凋落についてである。○ただただ「橋下人気」に乗っかって、雨後の筍のように立候補、そして当選と、大阪維新の会候補は、軒並み当選した。大阪府議会では、29議席を57議席に伸ばし、過半数勢力となった。○大阪市議会では、過半数とは行かないまでも、12議席を33議席(88議席中)に伸ばし、第一党となった。基礎自治体での選挙は、如何に橋下人気でも、政党・無所属を問わず、地道な議員活動をしている現職も多いし、そう簡単には勝たせてくれないわけだ。○堺市では、元々維新の会といっても、自民党会派が二つに割れて、一方が維新の会を名乗ったに過ぎないし、最初から過半数を取るという気概もなく、現職の保身と維新の風が合流したという構図であったが、7議席を13議席に伸ばし、公明党を抜いて第一党になっている。○こうして、大阪府と大阪市、堺市で、48議席を103議席まで伸ばしたのである。○政権交代が実現して1年9ヶ月、低迷する民主党政権の下で、維新は伸ばし、民主は大敗と言う結果になった。○5月から、新議員の任期が始まり、動きが出ている。○案の定、橋下は、「大阪都構想は白紙」と言い出し、曖昧な内容の都構想の練り直しを図る。そして、国家公務員は、2割でなく3割カットすべきだ、とお決まりの公務員攻撃、そして、自民党会派と、君が代・日の丸について、起立しない教員は処分すると言う条例を提案しようとする。政策などないに等しく、保守そのものである。○府議会では、維新57、自民13で70となるし、維新57・公明21で、78となり、圧倒的な保守議会が誕生しているのである。○賃金カットや日の丸・君が代で競い合われてはたまらない。何か府政が変わるのか、期待が萎むのも時間の問題のようにも思える。○そして、民主党の凋落である。前回の選挙では、大阪府19、大阪市17、堺市は9が当選したが、今回の選挙では、それぞれ10、8、5で合計23議席となり、45議席から半減したことになる。○確かに、これまでは野党の立場での地方選挙だった。自民党を批判して当選してきた経験しかなかった。地方選挙で圧倒的に躍進した頂点に、政権交代が到来したわけではない。○残念ながら自民党は、まだまだ根強い保守基盤を持っている。民主党には、かなり弱ってきたが、労組票以上に読める票がない。○政権の低迷と維新の風の鋏打ちにあったのが、今回の結果に繋がったわけだが、今回の結果が、さらに民主党政権の基盤を弱めるという連鎖になっていくだろう。○次の総選挙では、現有の地方議員で選挙を戦うことになる。厳しい選挙になるだろうが、それまでには、民主党らしさを、政策と候補者、中央と地方を貫いて、根本から創りあげる必要があるだろう。○その為の時間があるのかどうか、かなり厳しいというのが実感ではある。(2010-05-22佐野) 

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