アサート No.419(2012年10月27日)

【投稿】 週刊朝日問題について 

 週刊朝日(10月26日号)が話題になっている。発売当日の夕刻には、大阪でも完売した模様だが、その後の展開は、やや異様であった。問題の記事は、ノンフィクション作家佐野眞一氏の手による「ハシシタ 奴の本性」である。連載開始とされていたので、数回の掲載予定だったのであろう。(小生は、コピーを入手できた。)
 橋下の生い立ちについては、昨年10月の「月刊新潮45」が、しっかりした取材に基づく記事と特集を組んでいるが、このネタについては、大阪人としては、すでに既報道であり、目新しさはない。むしろ、10月4日の「日本維新の会」結成記念だろうか、資金パーティーの「潜入」記事が興味深い。一人2万円のパーティ券だが、所属議員が販売すれば、バックペイがあり、20枚以上売れば、一枚あたり1万円のバックがあるとか、一人で10枚買って参加した男の話など。少々、言葉はキツイが、橋下の演説を聴いてうさん臭さを感じた筆先は、中々鋭いものがある。さすが佐野眞一流だな、と小生は納得している。
 橋下は、「いつまで血脈探しをするのか」と週刊朝日を批判し、話を親会社の朝日新聞を敵とする話にすり替え、取材拒否を宣言した。
 記者会見でも、朝日新聞の記者を攻め立てていた。しかし、他の新聞記者は何をしていたのか。「橋下を批判すれば、ああなるのか」と、新聞記者の「根性」もなく、傍観していたのか。佐野氏の記事の内容は、「血脈ネタ」は3分の1程度。他は日本維新の会の取材記事である。関連質問をすればいいのである。ああ、情けなや。
 すでに、主要新聞は、橋下批判を書かなくなった。口を閉ざしているのである。そこで、唯一週刊誌は、まだまだ橋下ネタが取り上げられる。売れるからである。ひどいよいしょ記事の「現代」を除き、文春、新潮は、「橋下に任せられるのか」と論陣を張っていた。そして、朝日の登場となったわけである。
 結末としては、お詫びと連載中止となったわけだが、私は、これは始まりではないかと思う。後で振り返ると、これがターニングポイントだったという事がある。お詫びも連載中止も折込済ではなかったのか。支持率低迷、内部に組織的混乱、地方組織の目処も立たない、選挙資金もない・・。これから、ベクトルが反転するのか、面白くなってきたと思っている。別の媒体での佐野眞一氏の橋下評論を期待したい。(H)
 補:佐野眞一氏の文書の中で、具体的な同和地区名を表記した点について問題がある点は指摘しておきます。 

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