<<イラン「犯罪的な攻撃」と非難>>
3/21、土曜日の朝、イランのナタンズ核濃縮施設が米・イスラエルによる攻撃の標的となったことが明らかにされた。イラン原子力庁は、シャヒード・アフマディ・ロシャン濃縮施設が攻撃を受けたことを確認。
イランのタスニム通信が報じた声明によると、イラン原子力庁は、この攻撃は核兵器不拡散条約(NPT)を含む国際法、および核関連協定、そして確立された安全規則に違反するもので、この作戦を米国とイスラエルによる「犯罪的な攻撃」である、と厳しく非難している。
イランの主要核施設の一つであるナタンズは、昨年6月の攻撃でも、フォルドゥやイスファハンなどの他の施設とともに、繰り返し標的とされてきたもので、イランは、核施設への攻撃は危険なエスカレーションであり、イラン国内だけでなく地域全体に「壊滅的かつ不可逆的な結果」をもたらす可能性があると繰り返し警告してきたものである。
国際原子力機関(IAEA)は、イランから攻撃の報告を受けたことを確認し、この事件を調査しており、この攻撃後、施設外で放射線量の上昇は検出されなかったと発表。イラン国家原子力安全局は潜在的な汚染リスクを評価するための技術評価を実施していることを明らかにした。
その際、同時に、IAEA事務局長のラファエル・グロッシ氏は、機密性の高い核施設周辺での軍事的緊張の高まりがもたらすリスクについて警告し、「核リスク」を防ぐためには自制が不可欠であると強調し、「核リスク」を回避するための自制を改めて求めた。IAEAは現在、この事件を調査しており、イラン国家原子力安全局は潜在的な汚染リスクを評価するための技術評価を実施している。
<<数時間後、イラン、イスラエル・ディモナ市を爆撃>>
イランは、米国とイスラエルがさらなる緊張の高まりを追求すれば、イスラエルのディモナ市にある核施設を標的にする可能性があると警告していたのであるが、ナタンズ核施設への爆撃の数時間後、実際に報復と示唆される爆撃が実行され、危険なエスカレーションが現実のものになろうとしている。
イスラエルのディモナ市長は、市内の複数の場所にロケット弾が着弾し、負傷者が出たことを確認。イスラエルのチャンネル12は、「ロケット弾と破片の攻撃により、ディモナ地区の12か所で21人が負傷した」と報じ、イスラエルラジオは、建物が直撃を受けて倒壊したことを確認している。サイレンは「南部のネゲブ砂漠から北部のガリラヤ地方まで」広範囲に鳴り響いた、と報じている。イスラエルメディアによると、ディモナで負傷したイスラエル人の数は47人に増加している。
イスラエルのディモナの核施設は、イスラエルが非公式に進めている核兵器開発計画の中核を担っているとされているが、イスラエル政府はこれを肯定も否定もしていない。
核施設への爆撃は報じられてはいないが、エスカレートすれば確実に標的となる事態が現実のものになろうとしている。核戦争へのエスカレートである。
危険極まりない、核戦争につながりかねない、「核リスク」が切迫している、と言えよう。なんとしてもこの危険な事態を回避するためには、まずは米・イスラエルが突如実行した先制攻撃、トランプ氏自身が自覚している「第二のパールハーバー」作戦を、即刻、中止させなければならない。
トランプ氏の言動は、脅迫と威嚇の中で、日々揺れ動き、動揺し、孤立している。平和のための闘いが、切実なものとなっている。
(生駒 敬)