【投稿】日本はガスライティングから正気に戻れー米大統領選テレビ討論で明らかになったことー

【投稿】日本はガスライティングから正気に戻れー米大統領選テレビ討論で明らかになったことー

福井 杉本達也

1 ガスライティング(gaslighting)

米国時間の、6 月 27 日午後 9 時から 、CNN が主催してバイデンと トランプの討論会が行われた。タイラー・ダーデンは『Zero Hedge』において、「先週のバイデンの悲惨な討論会のパフォーマンスは、彼の老衰を否定することをできなくなったが、正気を失った(gaslighting)欧米のエリートは、まだこのことに気づいていないと思われる。」と書いた(2024.6.30)。

転職サイト「BIZ REACH」の解説によれば「ガスライティングとは、誰かを心理的に操る目的で、その人が自らの記憶や精神状態に疑問を抱くよう仕向ける行為を指します。言葉の由来は、英国で生まれた1930年代の戯曲で、1944年にイングリッド・バーグマン主演で映画化された「Gaslight(邦題「ガス燈」)」です。作品は、主人公の女性の財産を狙う夫の策略により、女性が自らを信じられなくなり、精神を病んでいく様子が描かれます。」「実際にあったり、起きていたりすることを『うそだ』『想像に過ぎない』などと否定しつづけ、『正気を失った』と相手に思い込ませるマインドコントロール的な言動」を“ガスライティング”と呼ぶと解説している(2023.6.23)。

ダーデンは続けて「現実には、連中は、このことをずっと知っていたが、この趣旨の主張は”ロシアのプロパガンダ”や”陰謀論”だと嘘をついて隠蔽したのだが、それは全て、民主党が、リベラル-グローバリスト・エリートが支配できる、ホワイト・ハウスに、文字通りの代役を据えることを、連中が実際に承認したからだ。それは、時折彼らの要求に屈服するにもかかわらず、彼らの好みにはあまりにも独立心が強すぎたトランプからの新鮮な気分転換であり、彼を嫌っていたアメリカの同盟国を安心させることにもなった。二人とも、バイデンは政治的都合で精神状態が最高だという嘘に同調したが、今やこれ以上茶番を続けることは不可能であり、それゆえに彼らは皆、驚きとショックを装っているのだ。」「バイデンが2020年に民主党の候補者に選ばれたのは、彼がすでに老齢であり、それゆえに完全にコントロールできるからに他ならない。この政党は、前述したエリート・ネットワークの公的な顔として機能しており、内政と外交政策の面で、彼らが要求するものは何でもやってくれる人物を欲しがっていた。」と書いている(同上)。

 

2 米国という国家の管理者が誰もいない

イーロン・マスク氏は大統領選のテレビ討論に反応し。「討論から判断するに、米国を実際に管理できている人物は1人もいないかもしれない。」とコメントした。実業家のラマスワミ氏がSNSに投稿したが、その中で「バイデンが本当のところは国を管理できていないことを踏まえると、誰が管理しているのか、という厄介な疑問が生じる」と記したが、マスク氏はこの投稿に反応し、「誰もいないかもよ」と記した(X sputnik日本:2024.6.29)。

これは非常に危険である。米大統領は核兵器の発射ボタンを持っている。外遊しようがどこへ行こうが、核発射ボタンのカバンを常に携行している。世界人類を一瞬にして壊滅しかねない核発射ボタンの管理人が「誰もいないかも」というのはあまりにも危険なことである。

 

3 米憲法修正第25条の発動?

ジョンソン米下院議長は「バイデン氏は選挙戦から撤退するだけでなく、直ちに解任されるべきだと主張した。『これは政治的な問題だけではない。民主党だけではない。それは国全体です。なぜなら、どう見ても、その任務を果たせていない大統領がいるからだ』と彼は言った。ジョンソン氏は、バイデン政権は、副大統領と閣僚が大統領を『職務の権限と義務を遂行できない』と宣言するために投票できると定めた憲法修正第25条を発動し、副大統領を国家元首代行にすることで、バイデン氏を辞任に追い込むことができると述べた。」。しかし、この修正条項は、米国の歴史上、一度も使われたことがない(RTワールドニュース:2024.6.29)。

4 日本の立ち位置

日本は「誰が管理者かもわからない」国家に粛々と従っていていいのであろうか。しかも、自衛隊が米軍の指揮下に入り、「台湾有事」を引き起こし、対中国の先兵として使われるというのである。そもそも、日本を従わせている「米国からの命令」はいったい誰が出しているのか?痴呆性のバイデン氏でないことは確かである。米国の本当の支配者は金融資本=軍産複合体であり、バイデン氏は年老いた単なるピノキオに過ぎない。しかも、このグローバル・エリート・ネットワークは覇権を奪われることを恐れ、いつ核戦争を始めるかも知れない。日本は正気を失ったガスライティング(gaslighting)の状態から一刻も早く抜け出さなければならない。

カテゴリー: 平和, 政治, 杉本執筆 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA