高崎経済大支部 結集報告 (1973年1月19日市大統一会議)

1973年1月19日 高崎経済大支部 結集報告  (ビラのPDFはこちら)
             民学同市大支部統一会議支部委員会

学共闘派のデマ宣伝を粉砕する あきれ果てた暴挙!
学生共闘派による長期監禁・組織破壊活動は完全に破産!

本日、同盟高崎経済大支部 学生共闘派を拒否し、統一会議に結集!

全ての学友諸君!

市大統一会議ビラ

高崎経大支部 統一会議へ結集(1973/01/19)

 本日、早朝、従来学生共闘派指導部の下にあった高崎経済大支部(群馬県)が、学生共闘派の政治主義、セクト主義、教条主義を批判し、その誤れる「指導」を拒否して同盟統一会議への結集を決定した。民主主義学生同盟市大支部(統一会議)は、一連の事態が明らかになった今日ここに、正式に、この間、市大で学生共闘派が行なってきた「天にツバを発す」式の破廉恥なデマ宣伝を断固粉砕すると共に、全ての学友諸君に事態の真相を訴えたい。
 
 高崎経済大支部、学生共闘派指導部を拒否し、同盟統一会議に結集!
 
 我が同盟の、この間の飛躍的前進を象徴する一つの輝かしい成果を報告したい。これまで学生共闘派の指導下にあった民学同高崎経済大支部(群馬県)が、彼らの誤れる指導を拒絶し、本日早朝、全支部メンバーの賛成の下、我が民学同統一会議の隊列に合流したのである。
 同支部は、北関東における指導的中核部隊として大きな大衆運動をつくりあげてきた。しかし、真の同盟趣意・規約の立場を擁護し、発展させる大衆的実践活動は、当然、学生共闘派の誤れる指導とは矛盾せざるを得ず、これを克服せんと支部全体の討議をふまえ、自らの立場と同一の民学同統一会議の下に結集する全ての支部、同志と共に闘うことを打ち出し、11.18、12.16被爆者援護法制定全国集会を第1派として共同行動をとってきた。
 この中で学生共闘派は、全く醜い組織破壊を行なってきた。しかし同盟高崎経済大支部は、我が同盟東京都委員会の協力の下、彼らの策動を断固としてはねのけ、1月16日支部委員会で、本日支部総会で民学同統一会議への結集を決定した。
 この決定はまさに、この間の一連の「事態」のその結論として把握しなければならない。学生共闘派がいかにデマ宣伝を行なおうと、焦りの中で組織破壊に乗り出そうとも、彼ら指導部の誤りを隠蔽することはできず、関西から20数名を動員した馬鹿げた組織破壊策動の一切が徒労にきし、逆にその誤りを更に露呈したにすぎなかったのである。
 
 学生共闘派の組織破壊活動、長期監禁を断固糾弾する!
 
 11月22日、高崎経済大支部が「『全国委』の指導を拒絶する」旨を決定して以降学生共闘派は、高崎経済大支部に対して、醜い組織破壊活動を繰り返してきたのである。
 彼らは、冬休み中、東京、大阪、京都、長野、鹿児島、名古屋等々、全国をまたにかけ、場合によっては「全国委員」を公然と名乗り、客観的には家庭(官憲に通じないという保障はない)に持ち込み、また今年には「オルグ」と称して同盟員、支持者、サークル員の下宿におしかけ、(鍵がかかっている場合には、それをこじあけ、机、引き出しをあさって、資料を持ち出すという暴挙すら行なっている)更に軟禁、監禁を強行した。
 16日には高崎経済大支部委員長をとらえ、それ以後40時間にわたって長期監禁を行なう等、全く基本的人権を無視した蛮行が相次いでいた。
 我が同盟は、かかる暴挙、同盟組織破壊を断固糾弾する。
 学生共闘派は、これらの一連の事実にこそ真剣な検討を加え、明確な態度を示すことなくして一切を語る資格がない。
 我が同盟は、まず第1に諸君にこれらに関する明確な態度表明を要求する。
 ついでに言っておくが、我々は学費、寮、3.16闘争等の緊急な大衆運動の責任ある立場にあるが故に諸君の様に大衆運動破壊に通じる”確認書採収趣味”ももっていないし、それほどヒマ人でもない。早急に責任ある回答が寄せられることを期待する。
 
 デマ宣伝を粉砕する!
 学生共闘派のデマ宣伝は全くあきれ果てるばかりである。
 自らの破産に基づく今回の高崎経済大支部問題に対する真剣な検討を抜きに、デマ宣伝で組織内の動揺を押さえることにキョウキョウとしている。
 我々ははっきりと断言する。
 彼らが言うテロ・リンチに相当する行為は一切なかったし、奇妙なことに、彼らのいう「テロ、リンチを受けた」はずの早大生は、翌日から。高崎経済大支部員の監禁活動に奔走しているではないか?
 又、17日高崎経済大支部委員長を「本人の同意の下」というデマをふりまきつつ長期監禁し、連絡をたたれ、身体の安全すら確認できない下で、連れ去った場所の確認をせまることすらテロ・リンチと誹謗中傷を加えている。
 全くあきれるばかりの居直りの論理である。
 一つの出来事を、一連の諸関係の中から恣意的によりだし、ましてや、それの拡大解釈、尾ひれをつけてのデマ宣伝を行なう。
 「ウソも百篇」のたとえとは裏腹に、諸君がいくらデマ宣伝を行なおうとも、分別ある市大の学友には一切通用せぬことを忠告しておきたい。
 
 全ての民主的学友は民学同に結集し、統一会議と共に闘おう!
 
 全市大の学友諸君!
 日本学生運動は、今日、労働者階級の大衆的高揚、極左街頭武闘路線の破綻の中で、セクト主義、政治主義を拒否し、クラス、サークル、ゼミを基礎に大衆的、戦闘的、民主的自治会運動の確立をめざす力強い息吹きを生み出している。市大においても同様に、戦線のセクト的分断に奔走する者は、クラスからの総反撃、孤立の淵に追いやられている。
 今こそ、全ての民主的学友は、民学同に結集し、統一会議と共に、市大学生運動の大衆的強化、学生運動の統一の共同の任務に参加されんことを呼びかける。
 学生共闘諸君!諸君らは、事態の本質をはっきりと捉えるべきである。
 何故、諸君らが建設したはずの高崎経済大支部が、諸君の隊列を離反し、我が同盟統一会議に結集したのか。
 問題を人間的つながりや、偶然的な事柄において把握することなく、民学同の原則的立場と諸君の運動路線の矛盾の必然的結果として捉えなおし、真摯な討議を巻き起こすことなくして、その真の回答を得ることはできない。
 そして、そのことが、政治同盟として今回の問題に対して、まず為さねばならないことではないだろうか。
 (追記)先ほど、高崎経済大支部から、今回の問題を通じて、我が同盟東京都委員会をはじめ全国の同志の支援に深く感謝する旨、連絡が届いている。
 
 1973年1月19日    民学同市大支部統一会議支部委員会

※ このビラに反論するように、「民学同」市大支部(学生共闘派)のビラ
  紹介しておく。テキスト化はご容赦ください。
  (高崎経済大支部の統一会議結集には、全く触れていない)
 
 

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