【投稿】イラン女子小爆撃・国防総省調査:トランプの大嘘を暴露

<<米軍によるイランの学校攻撃は米国の過失と予備調査が指摘>>
3/11、ニューヨーク・タイムズ紙は、「米軍によるイランの学校攻撃は米国の過失と予備調査が指摘」(U.S. at Fault in Strike on School in Iran, Preliminary Inquiry Says)と題して、「進行中の軍事調査によれば、古い標的データが誤ったミサイル攻撃を引き起こした可能性があり、これはトランプ大統領の「イランに責任がある」との主張を弱めるものだ」と報じている。
 タイムズ紙の記事は、国防総省の内部調査結果、現場から回収された米軍マーク付きミサイルの破片、ビデオ映像、報道機関による外部調査、人権団体による分析に関するこれまでの報道とことごとく一致している。

米国防総省(ペンタゴン)の予備調査の結果、米・イスラエル合同による、一方的な軍事作戦の初日の爆撃、女子小学校爆撃に関して、トランプ大統領が繰り返してきた、「イランが自国小学校を爆撃した」、「イランの兵器は非常に精度が低いから」という発言は、とんでもない大嘘であることが、あらためて暴露されたわけである。

タイムズ紙によると、米国の捜査官は、イラン南部の都市ミナブにある女子小学校への攻撃は、「米軍の標的設定ミスによるものだった。米軍は、この校舎がかつて一部だった隣接するイラン基地への攻撃を行っていた」と結論付けている。同紙は、捜査について説明を受けた匿名の関係者を引用し、「米中央軍の将校らは、国防情報局(DIA)から提供された古いデータを用いて攻撃の目標座標を作成した」こと、「当局者は、調査結果は暫定的なもので、なぜ古い情報が二重チェックされなかったのかという重要な疑問が未解決のまま残っていることを強調した」と報じている。

 NBCニュースはすでに3/7に、このミナブの小学校は、15年前に閉鎖されたイラン革命防衛隊の旧基地跡地にあったもので、10年前にイラン海軍施設から分離されていたようだと報じている。

その前の3/3、アラブニュース報道のアルジャジーラは、衛星画像、ビデオ映像、その他の資料を検証した結果、「学校への爆撃は、施設のレイアウトの度重なる変更に対応できない時代遅れのデータベースに依存したことによる重大な情報収集の失敗の結果か、あるいは学校を軍事システムの一部とみなすという関連性に基づく意図的な攻撃だったかのいずれかである」と結論付けた報道を行っている。

<<「ヘグセス氏は解任されるべきだ」>>
このニューヨーク・タイムズ紙の報道は、ジョン・フェッターマン上院議員(民主党)を除く上院民主党議員団全員が、3/11、ヘグセス国防長官宛てに書簡を送り、学校銃乱射事件に関する「迅速かつ透明性のある」調査を要求した直後に行われたものであった。
その書簡は、「調査結果は、責任追及のためのあらゆる措置とともに、できる限り速やかに公表されなければならない」と要求している。

 エリザベス・ウォーレン上院議員(民主党)は、この新たな報道を受けて、イランの学校における大量殺人事件は「ここ数十年で最も壊滅的な軍事的ミスの一つ」だと述べ、「トランプは嘘をついた。[国防長官]ピート・ヘグセスは民間人の犠牲を防ぐために国防長官室を骨抜きにした。175人が死亡した。そのほとんどは子供たちだった」、「ヘグセス氏は解任されるべきだ」と主張している。

米人権擁護団体ヒューマン・ライツ・ウォッチの元事務局長ケネス・ロス氏は、ニューヨーク・タイムズ紙の報道に対し、トランプ政権が過去の標的情報のせいで虐殺事件を免れるべきではないと主張、「『古いデータ』では、米軍がイランの女子校を攻撃し、175人(主に女子)を殺害した理由を十分に説明できない」と指摘し、「なぜ攻撃前にデータを更新しなかったのか?イランの民間人の命は重要ではないのか?」と問いかけている。

 擁護団体「公正な外交政策」(Just Foreign Policy)は、「ヘグセスは戦争犯罪で起訴され、訴追される可能性がある」と指摘している。

問題は、「ヘグセス氏は解任されるべきだ」にとどまるべきではないことが歴然としていることである。ことここに至るまでの責任は、トランプ大統領そのものにある。ヘグセスを筆頭に、トランプ政権閣僚はなべて、おべっか使いで、お追従の徒ばかり、そんな人物しか選んでいないことが災難をもたらしているのである。あまりにも独善的で、己の卑劣な衝動を満たすことに躍起になっているため、現実に起こっている困難な状況を認識できないのであろう。大統領弾劾によって、トランプ政権に終止符を打つことが要請されている、そのような段階に来ている、近づいているのだと言えよう。
(生駒 敬)

 

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