民学同再建第1回(第12回) 全国大会招請状 1973年2月15日

民主主義学生同盟再建第1回(第12回)全国大会招請状

                  民主主義学生同盟統一会議 全国常任委員会

再建第1回大会招請状

再建大会招請状(1973年2月)

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日時:(1973年)3月4,5,6日
場所:〇〇 (会場は、後日連絡)

<民学同の一層の全国的発展めざし、全同志の総結集を呼びかける!>

全国全支部、全同盟員諸君!!
 大衆的発展めざし「学生共闘」派諸君との不正常な関係に終止符をうち、確固たる全国指導部を建設しなければならない時を迎えている。今我々が闘い取ろうとしている民学同再建第1回(第12回)全国大会はすでに”デモクラート”紙上で何度となく明らかにしてきたように、トロツキズム諸派、民主青年同盟、「学生共闘」派などによって、麻糸の如く分断され、学生大衆の闘うエネルギーを浪費させられてきた日本学生運動を、科学的展望、大衆的な統一戦線の下に組織し、学生運動の前進をきりひらく重大な任務をもっている。
 60年代後半に急速に「発展」した”急進主義的運動”は、不幸にも、その「指導」的地位にあったトロツキズム諸派の誤れる「指導」の下で敗退し、その結果、日本学生運動は、その優れて大衆的・戦闘的な制度的保証=全員加盟制自治会を崩壊・弱体化させた。佐藤内閣を政治的代理人とする日本帝国主義の反動的反人民的内外政策に反対する学生の決起は。70年安保を前にして、再びその戦闘的・大衆的姿=層的決起を実現した。
 しかし、日本学生運動は、政治指導部の分裂と極めて主観主義的政治戦略、民青諸君の闘わない議会主義右翼日和見主義、セクト主義の中で、政府独占の攻撃を許し、今尚、組織の分裂を克服しえていないだけ・・・(一部不明)教育研究条件の悪化、民主的諸権利の制限と弾圧強化、という事態を許しているのである。現状打開の明確な展望が与えられない状態の下では、全国180万学友は、政治的無関心を強制されざるを得ない。だが蓄積された諸矛盾は、学生層をして、不断に、学生生活、権利、教育上の不満を増大させ、個別的、短期的、一学園的ではあるが全国学園闘争後、大学改革、経済闘争は間断なく闘われている。そして、その波は、増々持続的かつ強力に発展し、トロ諸派、民青、学生「共闘」派などのセクト主義、分裂主義、内ゲバ路線をはっきりと拒否し、昨年来の早大闘争、阪市大の3.16闘争の統一した決起の如き、新たな胎動として登場している。
 統一会議の下に結集し、同盟趣意の諸原則の下に、闘い抜いた全支部、全同志の努力は、今や首都、大阪の地に大衆的な不抜の影響力を築き上げつつある。政府・独占の大学と学生への攻撃が強化されているという情勢の下で、単位自治会の民主的再建、強化は、我が同盟の前進と固く結びついているし、又、分断、私物化された全学連の再建に着実な貢献となり、全学生層の行動の統一の基軸を創造してゆく(ことが)急務となって提起されている。
 我々が確固たる全国指導部の確立をかちとらなければならない第1義的理由はここにあるのであり、科学的政策・方針の下に、全同盟員が結集し、個別的闘争を目的意識的、全国的闘争へと発展させる全国指導部確立は、日本学生運動の前進にとって不可避的任務となっているのである。
 第2に、われわれは、統一会議という臨時的な指導部をはっきりと、趣意と規約に基づいた民主集中制の原則に基づく全国指導部の確立で置き換えなければならない。統一会議は、その結成趣意に規定された如く「同盟一部全国委員による暴力的な大会破壊と同盟の趣意・規約の度重なる蹂躙によって、全国委員会が解体された異常な〇〇の下で、全国委員会にかわって、同盟の趣意・規約を守り、同盟を代表し、責任をもって同盟の諸組織を指導する臨時的指導部」であり、「同盟の趣意・規約」に基づく同盟の真の統一を促進・強化するために闘うことを目的として結成された。しかし、今や、学生「共闘」派諸君との全体としての(彼らの指導部)統一が彼らのセクト主義と分裂主義、同盟趣意からの原則上の逸脱の故に、短期的には困難となっている。しかもわれわれは、現政研–学生「共闘」派が同盟「全国委」「民主主義の旗」を僭称し、かつ今尚関西の地で一定限の「活動家」数が存在しているという客観的現状を正しく○○しなければならない。かちとられようとしている全国指導部、中央機関紙の名称は、我々が前進するために、学友がはっきりと区別でき、しかも、民主集中性の原則に導かれたものとならなければならない。第1の任務は、○○担うべき全国指導部の建設、定期的に発行される全国機関紙の確立こそが今我が同盟に要求されている。
 第3の任務は何か。同志諸君!我が同盟は結成以来、10年を迎えようとしている。この間、我が同盟が労働運動をはじめ様々な民主運動の分野に送り出した青年活動家とそのまわりに獲得されている青年活動化の職場におけあえる活動との結合を闘いとる準備を開始することである。
 ○○、日本の民主的青年、学生運動の指導的中核たる民主青年同盟が増々拡大する青年の戦闘的エネルギーを汲み尽くすことができず、議会主義と小ブル民族主義、○○そしてセクト主義によって青年運動において、この任務を正しく行使し得ていないことを考慮し、平和と平和共存、反独占民主主義、青年運動の統一をめざす○○の結集体の建設は、増々重要となって来ている。
 学生運動と青年労働者との同盟、結合は学生運動における正しき道を指し示し、科学と民主主義の思想を○○青年運動の中に最も献身的で、原則的な最良の活動家を送り込むという同盟の任務を一層明確なものとするだろう。
 我々は、今や民学同の優れたOB諸氏に青年活動家の政治的意志の結集体の準備を開始することを、最大限の熱情と共通の同志的立場にたって要請することができるであろう。
 そして最後に、これらの任務を成功裡に推進することは、進歩的、民主的な諸団体との協力関係を一層強め、我々が、全国180万学友の共有財産として、名実ともに全国的大衆的政治同盟として前進することに通じている。
 高崎経済大支部の結集によってかちとられようとしている民学同第12回大会に、全国の同盟員諸氏が一人残らず結集されんことを要請する。
 昨年、3月の第3回全国代議員総会の決定に基づき、民主主義学生同盟再建第1回(第12回)全国大会をここに招請するものである。
 付記
1,今大会は、同盟趣意・規約の諸規定に従って、行なう。
1,大会代議員の選出は、同盟第9回大会開催要綱に基づき、支部総会を開催し、5名に1名の比率で代議員を選出する。(端数切上げ)
1、選出方法は、支部委員会で定数いっぱいの代議員推薦者名簿を作成し、信任投票、他に立候補者がある場合には、定数過半数の不完全連記(例えば、定数10名の場合、6名連記、7名の場合は4名連記)として上位より決定する。同数の場合は、決戦投票とする。
1,支部未結成の時は、統一会議全国常任委員会の指導の下、集合支部制をとる。
1、各支部委員会は、3月2日の代表委員会に、全同盟員名簿と代議員名簿を提出すること。
1、大会開催場所は、組織防衛の見地から、各支部委員会責任者に知らせるので、各支部委責任者の統率で行動されたい。
1,重ねて、全同盟員の結集を呼びかける。
1、この間の闘いで獲得した民主的学友諸君の同盟加盟を実現して、12回大会に結集されたい。

1973年2月15日
 
※古いビラのため、一部判読不能箇所あり。〇〇と表記している箇所があります。 

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