戦後学生運動の歴史(1960年10月-12月)

戦後学生運動の歴史(1960年10月-12月)
出典は、「資料 戦後学生運動 別巻」(1970年11月30日第1版第1刷)です。

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内外情勢 学生運動 自治会の動き
1960年10月
5 武蔵野日赤病院、待遇改善な要求してスト(18日東邦医大・26
日東京女子医大スト)
8~19 IUS第六回大会〔バグダッド〕、恩田徳生全学連書記次長ほか一名参加、本部常駐石井保男中執合流
12 社会党浅沼委員長、三党首立会演説会で右翼少年山口二矢に刺殺さる(11月2日山口自殺)
13 社会党臨会大会、委員長代行に江田書記長を決定
15 総評主催・浅沼暗殺抗議・公務員一律三千円賃上げ要求・失業と貧乏をなくす集会〔日比谷公園〕
15 文部省、高校学習指導要領を改定・告示
19 東京地裁、朝日訴訟で現行生活保護は違憲と判決
20 安保阻止国民会議主催・新安保反対・浅沼刺殺抗議国民大会、労働者・学生・市民三万名参加
24 衆院解散(安保解散)
8~9 都学連第十三回大会、一日目〔教育会館〕、全自連の会場突入失敗、開会後代議員の代理を認めるか否かで執行部多数派(プロ通派)と少数派(革通派)が衝突、二日目〔両国公会堂〕、革通派ボイコット、マル学同派退場、定足数に満たず、一〇・二八ゼネスト総決起集会にきりかえられる
12 池田内閣打倒・浅沼刺殺抗議全学連集会〔日比谷公園〕に六百名参加、のち国会デモに向かい機動隊に阻止され、総評主催の抗議集会に合流、首相官邸デモ、夜、夜間部学生と合流
13 京都府学連主催・浅沼刺殺抗議全京都学生集会〔立命館大〕、右翼テロの抬頭粉砕等を決議、府警前までデモ
15 池田治安内閣打倒全学連集会〔日比谷野音〕に主流派五百名参加、のち首相官邸に向かうが機動隊に阻止され総評集会に合流、全自連・革共同系も集会・デモ
15~16 社育同学生班協議会結成大会〔社会党本部〕
22 東京学大・一橋大等都内革共同関西派系自治会代表者会議〔東京学大小金井〕、教育闘争全都学生共闘会議結成
28 池田内閣打倒全学連統一行動、中央集会〔日比谷野音〕に主流派五百五十名参加、のち国会デモ、夜、夜間学生による集会に百名参加、国会・首相官邸デモ
28 全自連主催・新安保反対・全面軍縮・池田内閣打倒総決起集会〔清水谷公園〕、五百名参加、のち国会・首相官邸デモ
28 教育闘争全都学生共闘会議主催・教育基本法改悪・教育制度改悪阻止学生総決起集会〔東郷公園〕、百五十名参加、国会・首相官邸・文部省デモ
28 平和・民主主義大学戦線(フロント)兵庫県結成大会〔神戸大住吉分校〕、百名参加
6 法政大二部自治会、学生会館・学生寮建設について当局と団交
7 関西学院大授業料値上げ反対実行委結成
8 早大一文自治委総会、野口武彦全自連議長辞任・全自連脱退・常任委不信任等を可決、全学連主流派が執行部を掌握
11 共産同労対グループ、戦旗派を結成(30日〝「戦旗」派結成の基本的立脚点″発表
12 浅沼刺殺の報に早大全学協五百名、夕刻より全学抗議集会開催〔大隈銅像前〕
13 早大一政・一文・教育学部、浅沼刺殺に抗議スト
20 法政大二部法学部学生大会、混乱・流会(21日社会学部学生大会、混乱・流会)
26 東京地裁、一一・二七闘争公判始まる (加藤全学連副委員長ら九名)
26 関西学院大経済学部学生大会、授業料値上げ反対・経理の公開等を決議
27 早大一文旧執行部(全自連系)、自治委総会を招集、一文自治委正常化委員会(旧執行部三、新執行部三、一般学生三で構成)を発足、二重執行部生まれる
28 東京地裁、一・一六羽田闘争公判始まる(唐牛全学連委員長ら十二名)
31 東京地裁四・二八闘争公判始まる(唐牛全学連委員長ら六名)
1960年10月
1 三池労資平和宣言、闘争終結
1 東京医労連が病院スト
4 ドコール、〝アルジェリア人のアルジェリア〟原則を承認
8 ケネディ、米大統領に当選
9 日教組、総評との連名で日本政府を相手どって1LOに提訴
10 八十一ヵ国共産党・労働者党代表者会議(→12月1日)
14 関西経済団体連合会、大学制度改善に関し意見書を文部省・中教審に提出
20 第二十九回総選挙
5~6 全セツ連臨時大会〔慶大三田〕
12 全学新書記局に批判的な学新約二十の編集者、全国代表者会議開催〔京都〕、個人加盟の学生ジャーナリスト会議発足
17 全学連、池田内閣打倒ゼネスト
21~23 第三回全国学生文化会議〔早大〕、二日目、安保闘争総括の対立から全自連系学生が退場、新たに文化活動者会議を結成
24~25 社学同左翼反対派、国際主義共産青年同盟準備会学生部と改称
24 日本民主主義学生連盟(反共)結成〔日大講堂〕、早大・日大・拓大等学生が主力
—-〝日本の夜と霧″(大島渚監督)上映中止に都下大学映画連盟・映画研究会連盟、再上映運動を展開
2 早大一文新執行部による自治委総会、旧執行部の正常化委員会の一般学生三名がすべて旧執行部支持者であるとして参加拒否、中立三名のクラス委員による三人委員会による正常化を提案
9 関西学院大全学学生大会、授業料値上げ反対を決議
10 帰郷活動学生の集い開催〔教育会館〕
16 お茶大臨時学生大会、学生会館規定改正要求・改正までは開館しても入館拒否等を決議
17 同志社大で授業料値上げ反対の学友会に体育会学生殴り込み、乱闘
1960年10月
6 モスクワ声明発表
8 第二次池田内閣成立(文相留任)
14 西側二十ヵ国、OECD(経済協力開発機構)条約に調印
17 私大連盟、教職員待遇改善で授業料値上げやむなしと声明
20 南ベトナム民族解放戦線結成
27 政府、閣議で所得倍増計画を決定
27 文部省、高校生徒会の全国的・地域的連合組織禁止を通達
10 民学連学生百名、「アカハタ」記事に〝自民・右翼の共謀″と書かれ日共本部に抗議
13 池田内閣打倒・教育基本法改悪阻止全学連決起集会〔芝公園〕、七十名で新橋までデモ
17~18 全自連第四回全国自治会代表者会議〔東京〕、学生戦線の統一と全自連の組織問題を討議、新島ミサイル基地化反対・公共料金値上げ反対・国公私立大授業料値上げ反対等を決定
21~22 第七回全国教育系学生ゼミ開催〔静岡大〕、三千五百名参加、二日目、自治会代表者会議開催、五十三自治会代表五十九名参加、道徳教育科目開講阻止闘争の展開を決定、拠点として北学大札幌等五大学を設定
25 六・一五闘争被告団機関紙「二十四人」発刊
1 早大一政委員総会、都自連脱退・全自連非加盟を決定
7 早大一文三人委員会の招集による自治委総会開催、旧執行部信任される
7 東北大川内分校、自治会選挙で全自連系が主導権掌握

 

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