【投稿】反トランプ抗議デモ:全米規模へ拡大

<<50501運動>>
4/19、全米各地で大規模な反トランプ抗議集会、デモが展開され、大手マスコミでも無視しえない規模に拡大しつつある。すでに紹介した4月5日の「ハンズ・オフ!」運動に引き続き、小さな町から大都市まで、全米各地で人々が立ち上がっている。その数は無数と言えるほどに広がっている。

 この日の抗議運動を呼びかけた「50501運動」は、
* 4月19日は行動の日です。権威主義的な脅威、そして民主主義の崩壊に対する、全国規模の草の根運動です。
* 全米50州で、地域社会がそれぞれの方法で行動を起こしています。街頭で集会やデモ行進を行う地域もあれば、フードドライブ、ティーチイン、相互扶助のポップアップ、有権者登録イベントなどを開催する地域もあります。
* 4月19日に人々がどこに、どのように集まろうとも、一つ確かなことがあります。この運動は拡大しており、私たち全員のものです。
と、強調している。

 この「50501運動」について、以下のように紹介している。

* 2月5日、#50501として、私たちの声を上げました。最初の#50501抗議活動は、トランプ政権とその金権政治の同盟による反民主主義的で違法な行動に対する、分散的で迅速な反応でした。
* 「1日に50州で50件の抗議活動を行う」というこのアイデアは、ソーシャルメディアで急速に広まりました。わずか数日間で、草の根の組織者たちは、予算も中央集権的な組織も、公式の支援もなしに、全50州で80件以上の平和的な抗議活動を実施しました。
* 12日後、数万人のアメリカ人が「ノー・キングス・デー」を宣言し、再び抗議活動を行いました。3月4日、民主主義のために立ち上がろうという呼びかけに応えて、新たな抗議活動の波が起こりました。4月5日には、数百万人が結集しました。
* 4月19日は行動の日です。権威主義的な脅威、政治の行き過ぎ、そして民主主義の崩壊に対する、全国規模の草の根運動です。全米50州で、地域社会がそれぞれの方法で行動を起こしています。街頭で集会やデモ行進を行う地域もあれば、フードドライブ、ティーチイン、相互扶助のポップアップ、有権者登録イベントなどを開催する地域もあります。4月19日に人々がどこに、どのように集まろうとも、一つ確かなことがあります。この運動は拡大しており、私たち全員のものです。
* この日が他と違うのは、単に抗議活動を行うだけでなく、地道に力を築き上げることを目指している点です。もちろん、行進、集会、裁判所でのデモなどもあります。しかし、おむつ寄付、スキルシェア、無料の地域給食、ティーチインなども全国各地で行われています。これは意図的なものです。真の変化は、ただ大きな声で叫ぶだけでなく、深いつながりから生まれるからです。
* 私たちの運動は、アメリカの労働者階級が、富裕層が法の支配を弱体化させながら、民主的な制度と公民権を引き裂くのを黙って見ているつもりはないことを世界に示しています。
* 私たちは特定の候補者や政党とは一切関係がありません。私たちは多民族、多世代、多階層で構成され、非暴力、相互扶助、そして民主主義の価値観を信じる人々によって率いられています。
* この運動は「50州、50の抗議活動、1つの運動」の頭文字をとったもので、分散型で人々の力による抵抗と回復のネットワークです。

<<トランプ政権支持率の逆転>>
この運動「ピープルズ・ムーブメント」は、以下のことに反対することを明示している。
* 億万長者による乗っ取り : トランプ、マスク、そして彼らの億万長者たちは、権力を集中させ、政治家を買収し、システムを不正操作し、自らの利益のために人々を沈黙させています。
* 人々にとって不利な経済 : 億万長者が歴史的な富を蓄積する一方で、働くアメリカ人は高騰する物価、労働組合の破壊、そして貧困賃金に苦しんでいます。* トランプの法への反抗 : トランプは裁判所の判決を無視し、連邦政府機関を粛清し、政敵を標的にし、自らを法の上に立つ存在と宣言しました。
* 自由の侵害 : 学生や移民を国家公認の方法で拉致し、適正手続きなしに国外追放することから、投票権、生殖医療、労働者の権利、そして自由選挙への攻撃まで、寡頭政治家たちは私たちの国の基盤を破壊しています。

 ワシントンD.C.では、4/19の朝、ホワイトハウス前のラファイエット広場に多くの抗議者が集まり、トランプ政権への反対を訴えた。デモ参加者たちは、キルマー・アブレゴ・ガルシア氏の国外追放や、研究・高等教育への資金削減といった政権の動きなど、様々な懸念事項を訴え、トランプ政権への力強い抗議の意思を明らかにした。
ニューヨーク市では、抗議活動参加者たちがニューヨーク公共図書館からトランプタワーを通り過ぎてセントラルパークに向かって行進し、移民の国外追放に抗議した。
ケンタッキー州レキシントンで行われた集会では、「王様はいない」と訴える抗議者たちが連邦裁判所の向かい側でデモを行った。
 シンシナティのダウンタウンで行われた集会では、デモ参加者たちが移民、教育、そして社会保障局などの連邦政府機関への予算削減に関する政府の行動に抗議するプラカードを掲げた。・・・、全米各地で数百以上に及ぶ抗議集会・デモが展開されたのであった。
50501運動の全国報道コーディネーター、ハンター・ダン氏は、テスラ・テイクダウン集会をはじめとする取り組みなど、分散型運動をも含めた、この広範な取り組みは、4つの信条に導かれる、あらゆる抗議活動を包含するものであると強調している。それは、「私たちは民主主義を支持し、憲法の維持に賛成し、行政の権限の濫用に反対し、非暴力を貫きます」という信条である。

4/18時点での全米世論調査では、トランプ政権支持=46.5%に対し、不支持=50.7%、とついに逆転する事態である。
(生駒 敬)

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