戦後学生運動の歴史(1960年4月-6月)

戦後学生運動の歴史(1960年4月-6月)
出典は、「資料 戦後学生運動 別巻」(1970年11月30日第1版第1刷)です。

(1960年1月-3月)へ移動     (1960年7月-10月)へ移動

内外情勢 学生運動 自治会の動き
1960年4月
5 安保阻止国民会幕第十四次統一行動
5 国民会議幹事会、十五日の第十五次統一行動・国会デモを中止、二十六日に延期
4 安保批判の会・日中文化関係懇談会共催・批准反対請願大会
6 三池藤林斡旋案提示(17日炭労大会、斡旋案拒否)
10 日共港地区委、共産同に参加
12~13 国民会議幹事会、日共の反対で国会デモ方針決まらず、戦術小委員会で〝請願デモ″決定
16 一・一六羽田闘争弁護団、羽田闘争ほ国民会議の統一を乱す挑発行為であった等三項目を理由に全員辞任
16 「紅旗」〝レーニン主義万歳″発表、中共のソ連批判活発化
18 高麗大学生、国会前で大統領退陣要求デモ(韓国四月革命)
23 政府自民党の安保衆院通過強行方針に社会党、ゼネストを含む強力な院外闘争を訴える
26 安保阻止国民会議第十五次統一行動
26 韓国京城の十万人デモ(27日李承晩辞任)
28 ILO批准案件国会上程
28 沖縄県祖国復帰協議会結成
28 トルコで学生が反政府デモ
30 文部省、〝学生の非合法活動について″次官再通達
2~3 共産同第四回臨時大会〔横須賀〕、四・二六学生ゼネスト・国会包囲により労働者階級の決起を促す方針等を決定
3 全学連反主流派、全国活動者会議開催〔神戸大〕、全学連対策を討議
15 全学連、批准阻止全国統一行動、東京では地下鉄 国会議事堂前駅構内集会に千五百名参加、集会後国会デモに移り機動隊と衝突、京都では府学連集会〔同志社大〕に千二百名参加、国民会議集会〔円山公園〕に合流・市内デモ等全国で集会・デモ
16 マルクス主義学生同盟(マル学同)第一回都同盟員総会
19 安保阻止青学共闘幹事会、国民会議の第十五次統一行動の方針を承認、全学連に対しこれに従うよう申入れを決定
19 全学連中執委、国民会議戦術小委の〝お焼香デモ″方針返上、四・二六ゼネスト・国会包囲デモを単独で決行することを決定
23 全学連国会デモ、二千五百名参加、チャペルセンター前に坐り込み、のち有楽町までデモ
25 都内全学連反主流派自治会連名で四・二六清水谷公園結集・国民会議の国会請願デモへの参加をよびかけ、都自治会連絡会議(都自適)発足
26 全学連、全国八十二大学で集会・デモ、東京では主流派(東大・早大・中大・明大・東京工大等)一万名がチャペルセンター前に結集、うち三千名が装甲車による阻止線を突破して警官隊と激突、反主流派(教育大・早大・都立大・立教大等)一万一千名は清水谷公園より国会請願デモ、主流派・反主流派が行動上での分裂を開始
29 全学連第二十三回臨時中央委〔目黒公会堂〕、四・二六の成果をふまえて五・一三全国ゼネスト・国会構内大抗議集会等五月闘争方針を決定
8 立教大教官百八十四名、安保改定反対声明
11 京大教官有志、国会欝顕著名運動展開
15 お茶大生、安保阻止で独自に国会請願
20 東大中央委・早大全学協の代表、岩井総評事務局長と会見、四・二六国会包囲デモを要請
20 教育大・早大一文・都立大等、郡内反主流派九大学十三自治会、主流派の〝単独国会デモ〟方針を非難、国民会議の指導下で闘うよう訴
える共同声明発表
20 東大教官三百五十三名、安保改定反対声明
千葉大教養自治会代議員会、四・二六スト・
単独国会デモ決行等を決定
22 同志社大学生大会、単独国会デモの全学連中執方針支持等を決議
23 早大大学院学生懇談会に九十名参加、全国大学院連絡協議会への加入を決定
26 全学連全国ゼネスト、北海道:北大理・札幌医大・北学大札幌のストを中心に集会・デモ、四名の学生逮捕に抗議して徹夜坐り込み、仙台:東北大教養の授業放棄を中心に千数百名の集会・デモ、関東:群馬大・千葉大・横浜国大教育スト、国会デモに参加、東海:名大教養・愛知大豊橋・静岡大・岐阜大スト、
各地で集会・デモ、北陸:金沢大・富山大スト、京都:京大教養のストを中心に集会不許可を蹴って二千五百名による時計台前集会、同志社大スト、円山公園の集会に五千名参加、大阪:大阪大経済スト、神戸:神戸大御影・神戸外大の授業放棄、中国:広島大教養スト、千名で市中デモ、四国:愛媛大全学の授業放棄、九州:九大教養・福岡学大・大分大経済・佐賀大スト、三千名で福岡市中デモ
28 都立大教職員三七四名、安保改定反対声明
1960年5月
5 ソ連、米U2型機の撃墜を発表(17日パリ首脳会談流産)
6 田中新太郎最高裁長官、講演〝司法権の独立と大学の自治〟で大学を治外法権と考えるのは〝空論的観念″と発言
9 北京で百二十万人による日米軍事同盟反対日本人民支援デモ
12 三池第一組合、ホッパー前で警官隊と激突
14 安保阻止国民会議第十六次統一行動、十万の国会請願デモ
19 衆院安保特別委、自民党採決強行で混乱、清瀬一郎衆院議長、警官導入して本会議開会、会期延長を議決(20日未明、新安保条約・行政協定を強行採決)
20 社会・民社・共産各党、安保委質疑打切り・会期延長・新安保条約の各議決の無効を声明
20 日本婦人団体連合会・YMCA等各界で強行採決反対・岸退陣・国会解散を要求して声明
21 竹内好都立大教授、安保強行採決に抗議して辞表提出(30日鶴見俊輔東京工大助教授も)
24 学者文化人三百名が国会デモ、民主主義を守る全国学者研究者の会(民学研)発足
26 参院本会議、会期延長を議決
26 安保阻止国民会議第十六次統一行動、十七万の国会包囲デモ
28 岸首相、記者会見で〝声なき声〟に耳を傾けると語る(6月4日市民による〝声なき声の会″国会デモに参加)
—-香山健一・森田実ら労働問題研究会設立
2 全学連中執委、五・一三国会〝構内″抗議集会の中止を決定、国会〝正門前″抗議集会にきりかえる
3 マル学同第二回拡大都同盟員総会(5日機関誌「スパルタクス」創刊)
3~4 医学連大会、三十校代表参加し全学連の全面支持、五・一三スト国会デモ等を決定
4 全学連、青学共闘から離脱勧告を受ける(11日小島共闘部長、全学連の独自行動も国民会議に相談と約束、青学共闘幹事会は離脱勧告を保留)
13 安保阻止全学連全国総決起、東京ではチャペルセンター前に都内学生四千名参加、国会正門に向けてデモ、のち中央集会〔日比谷野音〕に五千名参加、東京駅までデモ、京都では市内大学ゼネストで決起大会〔円山公園〕に五千名参加
14 国民会議第十六次統一行動に呼応して反主流派五千五百名、清水谷公園で集会・デモ、のち日比谷野音で夜間部学生千名と合流、三井本社に向けて三池支援デモ
15 全学連第二十四回臨時中央委〔明大〕、安保強行採決の予想される五月二十日国会包囲デモ決定、労働者階級にゼネスト・国会包囲デモ呼びかけ、都自連に解散・分裂行動の自己批判を要求
18 青学共闘幹事会、目共青対部提案により再び全学連離脱問題を討議、結論でず
19 全学連、〝非常事態宣言″を発し国民会議の緊急動員に呼応し国会に五千名を緊急動員、翌朝午前三時半まで国会包囲デモ
20 全学連全国ストライキ闘争、東京では主流派一万名が決起集会〔衆院第一議員会館前〕の後、国会包囲デモ、労働者千五百名も全学連の隊列に参加、自民党本部抗議デモ、首相官邸突入で学生八名・労働者四名逮捕、南平台の首相公邸抗議デモで邸内突入、反主流派一万三千名は都体育館・清水谷公園に結集、国会をへて銀座デモ、北海道二千名、名古屋八千名、京都三千名、福岡二千名、静岡・群馬・金沢等全国各地でストと集会・デモ
21 全学連主流派地方代表、首相公邸包囲デモ
23 全学連主流派千五百名、首相官邸デモで警官隊と衝突、十六名逮捕
25 総評青婦協・社青同等の青年労働者・学生三千名、国民会議の枠を突破して首相公邸デモ
26 国民会議第十六次統一行動に呼応して全学連主流派一万名、衆院議面前に結集、終日国会周辺をジグザクデモ、反主流派都自連一万五千名、日比谷野音に結集して国会をへて銀座デモ
2 学習院大教官七十三名、安保改定反対声明
9 一橋大教官七十五名、安保改定反対声明
11 琉球大臨時学生総会、沖縄祖国復帰協議会に加盟・学生心得の自治権侵害条項の即時撤廃等を決議
11 東京外大教官九十三名、安保改定反対声明
13 五・一三全国総決起、東京では東大法・経・文・理・工・農・医・教育・薬各学部自治会、日医大自治委員会、東京医歯大本学・教養自治会、明大中執・文学部委員総会、法政大法学部自治委員会、女子美大自治会執行委員会、東京女子大委員総会、束京学大世田谷・小金井分校自治会執行委員会、東京理大自治会執行委員会、早大全学協・教育学部自治会・二政常任委員会、東京工大学友会執行委員会、東京外大日新寮代議員会、中大中執など機関決定により国会デモ参加
18 名城大紛争調停委、紛争処理に理事解任か法人解散以外に方法なしと文部省に報告
18 京大全学学生集会、千三百名参加、定足数に達せず学生大会は成立しなかったが、全学連国会デモに京大代表団派遣等を決定
19 東京工大学生大会、第二食堂の経営を業者から生協に移すよう要求、昼食時の使用中止等を決議(9月30日三年間の期限付で妥結)
20 全学連国会デモで法政大新聞部員、取材中に不当逮捕、十日間勾留さる
30 早大一文学生、活動家学生の就職予備調査を行なっている探偵社調査員を発見、抗議
31 東大で全学教官研究集会、伊藤正巳〝強行採決と憲法″・丸山真男〝新安保条約採決と政治学的問題点”報告
1960年6月
2 民学研結成、全国六十二大学四十九研究機関の学者・研究者が参加、〝民主主義を守る国民の集いに〃参加
4 安保阻止国民会議第十七次統一行動、総評第一波ゼネスト
8 最高裁、衆院解散ほ高度の政治性をもちその審査は司法裁判所の権限外と判決
10 ハガチ一事件
11 第二メーデー、国民会議等二十三万名が国会包囲
11 六月行動委員会登場
13 警視庁、ハガチー闘争で鋼管川鉄労組・教育大・法政大を捜査
15 安保阻止国民会欝第十八次統一行動、総評第二波ゼネスト
16 政府、臨時閣議でアイゼソハワー訪日延期を決定
16 東大茅総長、学生擁護の声明
17 新聞七社共同声明〝暴力を排し議会主義を守れ″発表
17 国立大学協会、学生の行動に遺憾の意を表明、松田文相は茅声明を非難
17 河上丈太郎社会党顧問、国会議面前で右翼少年に刺され負傷
18~22 安保阻止国民会議第十九次統一行動(22日総評第三次ス
ト)
19 午前零時、新安保条約・協定自然承認、社会党不承認宣言
21 文部省、高校生の政治活動に禁止を通達
22 「アカハタ」〝犠牲者を出した責任はトロツキスト指導部にあ
る〟と主張
23 新安保条約批准書交換・発効、岸首相退陣表明
24 棒美智子追悼国民葬、日共は不参加
24 毛沢東、北京放送で樺葉智子を〝日本民族の英雄″と称讃
30 コンゴ共和国独立
3 全学連首相官邸突入闘争、九千名が決起集会〔衆院第一幕員会館前〕の後官邸に突入、機動隊と激突、百二十名負傷・十三名逮捕、のち夜間部学生二千名と合流しゼネスト支援全都総決起大会開催〔日比谷野音〕、のち東京駅までデモ、都自連、スト支援中央学生集会〔清水谷公園〕に高校生千五百名を含む一万二千名参加、銀座デモ
4 全学連主流・反主流派、国労・動労の六・四ゼネストに各主要駅で支援行動、午後主流派三千名・反主流派七千名、国民会議第十七次統一行動に呼応して国会デモ(全国動員五百六十万名)
10 国民会議、来日の米大統領新関係秘書ハガチ一にアイク訪日中止要請のため羽田空港に大衆動員、都自連三千五百名参加、一万名が乗用車を包囲、ハガチーはヘリコプターで脱出(ハガチ一事件)
11 全学連、第二メーデーに呼応し全国統一行動、東京では主流派が参院議員登院阻止国会デモの後、岸・ハガチ一会談阻止のため五千名で首相公邸包囲デモ、反主流派一万名、神宮絵画館前に結集の後、国会・米大使館にデモ
14 共産同都学細代会議、六・一五国会構内集会強行を最終決定、十五目未明に解散、各大学で準備進む
15 全学連国会構内突入闘争、主流派一万七千名結集、五時すぎ南通用門に集結、明大・中大・東大を先頭に千五百名構内突入、七時機動隊第一次襲撃(樺美智子死亡)、八時再度突入、三千名で構内抗議集会、十時第二次襲撃、重傷者多数出る、午前○時第三次襲撃、逮捕者百七十四名・負傷者千名を越す、反主流派は神官絵画館前に一万五千名結集、国会デモ・警視庁前坐り込み、学生死亡の報に動揺するも東京駅八重洲口へ流れ解散
16~17 連日、岸内閣打倒・虐殺抗議国会デモ、全国各地で自民党県連・県警本部に抗議デモ
18 樺美智子虐殺抗議・岸内閣打倒総決起大会〔日比谷公園〕、二万名結集、自然承認に抗議して労働者・学生・市民四万名、国会包囲・徹夜坐り込み
20 全学連主流派、岸内閣打倒・警視庁抗議単独デモ、二千名結集して首相官邸などへ抗議デモ
21 全学連主流派二千名、反主流派千六百名、首相官邸・外務省に抗議デモ
22 都内国鉄主要駅で国労スト支援の後、主流派は国会正門前、反主流派は衆院会館前でそれぞれ四千名を結集して抗議集会
23 樺美智子全学連追悼集会〔日比谷公会堂〕、三千名参加、夜、約三百名が日共本部に抗議デモ
25~26 民青同第六回全国大会、綱領・規約を採択
28 全学連主流派七百五十名、次期池田〝治安″内閣打倒抗議集会、自民党本部・首相官邸・国会にデモ
4 早大民主主義を守る会結成、安保不承認・岸退陣・国会解散要求声明
13 東大駒場寮総代会、六・一五には国会構内集会も辞さずと決議
13 教育大、官憲不法侵入・自治会室夜間不当捜査に抗議して全学スト
16 沖縄復帰協、アイゼソハワー来島に祖国復帰請願デモ、琉球大学生会千八百名参加
16~22 全国各大学で新安保不承認・岸内閣打倒・樺乗智子虐殺抗議で学生大会、教職員ととも乾無期限スト・授業放棄続く(スト・授業放棄は全国六十余校、全学休講六校)
17 東大中央委員会、官憲の棒美智子虐殺に抗議し、安保粉砕まで連日の国会前坐り込みを訴える声明発表
18 東大で樺実智子全学合同追悼祭、国会南通用門まで慰霊行進
18 京大の創立記念日の式典中止、大学院・職組共催の全学抗議集会開催、のち学生は府学連集会へ結集
21 教育大四学部自治会不当弾圧対策委、六月十六~十八日の三日間の街頭カンパ収入百十万千六百二十二円は都自連を通じて不当弾圧対策委に上納、うち四十万円を配分金として受けとったと声明
23 名城大学内紛争で理事四名・監事三名に文相辞職勧告
25 新安保粉砕全都高校生の集い、四百名参加
29 京大帰郷活動全体会議、運動方針等を決定

 

カテゴリー: 歴史, 運動史 パーマリンク