改革と民主主義めざす[アサート]
主張・参加・交流のためのネットウーク情報誌
No.194 (1994年1月15日より)
新年を迎え「青年の旗」改め「ASSERT(アサート)」になりました
更なる歴史的な激震と新たなる時代への胎動を予感させつつ、1994年が幕を明けました。この新年の幕明けを機会に、今号より私たちの機関紙名を「青年の旗」から、「ASSERT」(アサート)に改題します。
改題に伴い、「編集:労働青年同盟全国協議会編集局、発行:青年の旗社」となっていた編集・発行人を「ASSERT編集委員会」に改めます。
なせ今改題なのか
「青年の旗」が現在の形式で毎月1回の定期発行を維持できるようになってから、3年間が経ちました。おかげ様で評判もよく、「読み易くなった」「従来の建前の扇動的な内容ではなく、生の考えが伝わってくる」「自分も何か書きたいと思わせる」などの声が読者のみなさんから寄せられてくるようになりました。
一方で、「せっかく中身が変わったのに、題字があのままでは職場の仲間に配れない」「題字の横の3本柱や縮集・発行人はなんとかならんのか」「『旗』といえば何か前衛党的で私たちが目指しているものとずれているのではないか」との意見もあり、全国協議会で議論した結果、メンバーや読者のニーズに応え、この度の改題に至ったのです。
つまり、従来の位置付けでは「3本柱の実現のための政治同盟の機関紙」であり、それを体現したものとしての表題だったのですが、社会主義国の相次ぐ崩壊や国内の政治・経済情勢の転換により3本柱は急速にその意味を失い、また労青自身も大衆運動の指導部隊というよりも、実態体として活動家のネットワーク組織であることから、機関紙の位置付けの整理、それに伴う表題の変更の必要に迫られていたわけです。
なせ「ASSERT」なのか
以前に紙上にて改題が提案されて以来、何点かの私案が寄せられていました。それぞれに意味があり、検討に検討を重ねた結果、呼び易く、親しみ易く、意味もわかり易く、そして現代風であるということから、「ASSERT」(アサート)に決定しました。「ASSERT」は英語の動詞で「主張する」という意味です。 第183号から第187号に連載された依辺瞬氏の論文「労働組合運動の再構築にむけて」の一節「<主張的>(assertive)であることが自立した個人の重要な要素である」(第184号所収)からヒントを得て、激動の時代にこれまでの指針を失い海図なき航海に船出している状況下、これからの私達に必要なことは、一人ひとりが考え、議論し、道標をつくりあげていくことであり、その第一歩として、「主張する」ことが何より大事なことなのではないか、という思いが込められています。あえて動詞にしたのは、語感がいいというだけではなく、より積極的な意味合いを持たせるためなのです。
3本柱が印刷されていた左肩の部分は、前述の新たな位置付けと改題名の意味を反映して「主張・参加・交流のためのネットワーク情報誌」としました。「改革と民主主義をめざす」の一文は、私達の最低限の約束・ルールを示しています。これらの付随するものについては、当面の文言ですので、今後の誌上での議論などによって変わっていくことになるでしょう。
さあ皆さんの声を!投稿を!
この新しいネットワーク情報誌を支えるもの、発展させるものは、何と言ってもみなさんからの生の声、投稿です。内外の政治・経済・社会情勢について感じたこと、自分の参加している運動のこと、最近読んだおもしろい本の紹介など、話題は何でも結構です。
パソコンで編集し、印刷会社への送稿もパソコン通信で送っていますので、リアルタイムで掲載することができます.投稿は、パソコン通信はもちろんのこと、手書きややワープロで作成したもののFAX送信、私書箱への郵送など、どんな形態でも結構です。肩肘はらずに気軽に書いてください.意見、それに対する感想、反論など、誌上での討論を発展させ、今後の方向性を私たち一人ひとりの手でつくりあげていきましょう。誌上での情報交換により、自分の運動のためにこの「ASSERT」を利用して、輪を広げていきましょう。
みなさんからの声、投稿を心よりお待ちしています。
(ASSERT編集委員会一同)
【出典】 アサート No.194 1994年1月15日