【投稿】「悪意のない差別」?

9/13付けの「しんぶん赤旗」に、「悪意のない差別」と題して、
作家のアルテイシアさんが、典型的な以下の4例を挙げて、
対処の仕方を書かれている。

● マンスプレイニング man-splaining 主に男性が説明・説教
● マンタラプト man-terrupt 主に男性が女性の発言を遮る
● ヒピート he-peat 女性の意見は無視、男性が言うと評価
● ヒムパシー him-pathy 性加害の男性に同情・擁護

これらは、政財界はもちろん、労組・社会運動幹部にもよく見られるが、
トランプ米大統領の女性蔑視・白人優越主義・排外主義とも通底している。

共産党の小池書記局長の田村委員長に対する、同様の「差別」が
問題視され、否定や釈明に追われたのはまだ最近のことである。
小池氏は、「強く叱責する」自らのパワーハラスメントを認め、
「深刻な反省と自己改革が必要」と謝罪したのは、2022年である。
これらの「悪意のない差別」は、本人に自覚があろうがなかろうが
本質的には、根底に「悪意」と「差別」があるからであろう。

誰もが、多かれ少なかれ、自覚・反省すべきことではあるが、
赤旗紙に掲載されたことは、いまだ脱し切れていない現状への、
共産党の旧態依然たる、党内民主主義など存在しない現状への、
党の改革など眼中になく、これら悪弊が跋扈している現状への、
そして、共産党の後退に歯止めがかからない、深刻な現状への
筆者の意図せざる、「大いなる皮肉」、警告とも言えよう。
(生駒 敬)

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