Japan Times June 21, 2022
“Uncertainty surrounds status of Putin’s health” Paris AFP Jiji
【翻訳】 プーチン大統領の健康状態をめぐる不確実性
Kremlinからの、世に知れた彼の逞しいイメージ以外に注目すべき明らかなことは、ほとんど現れてきていない。
シベリアの鹿の角から抽出される血の風呂に入る。
彼の排泄物は、分析を避けるため付き添い職員によって掬い取られる。
緊急な医療手術等のためとしての謎めいた不在。
ロシアの大統領 Vladimir Putin, 彼はこの10月に70歳になる、の健康状態についての情報、意見等は煽情的で気味が悪い。同様に証明は不可能である。彼がUkraineへの侵攻を命じて以降、Europeの将来にとって重要な彼の健康状態について、それらの情報等は彼の健康状態を、ほとんど描き切れていない。
Putinの20年に及ぶ統治下で、Kremlinより公にされる、胸を広げた逞しい写真以外に、彼の健康について注目すべきニュースはほとんどない。しかし、Putinが隣国に仕掛けた戦争によって綿密な調査の報道が増えてきている。
What are the claim? ( 意見、主張とかは何か?)
Putinの健康に関する最も詳しい調査は、公開される情報をデータとして使っているロシア語のニュースサイト”Proekt”*によってこの4月に公にされた。 そこでは以下のごとく結論つけられている。即ち、大統領の南部のリゾート Sochi への旅行には、多くの医師たちも共に移動していたと。彼らの中には、甲状腺癌(“thyroid cancer”)の専門医師 Yevgeny Selivanov もいた。ここ数年来、彼のSochi訪問は時としてPutinの突然の不在と同期していた。
また、以下のことも言われている。即ち、長生きを保証するためにPutinによって、よく行われている方法は、シベリアの鹿の角の血液の入った風呂に入浴することである。この方法は、シベリア出身で彼の友人である国防大臣 Sergei Shoigu が推薦した。
フランスの週刊誌 “Paris Match” は今月以下のごとく報じた。2017年のフランス訪問と2019年の Saudi Arabiaへの訪問の際、Putinは、あるチームを伴い、彼がトイレに行くときはいつも排泄物を処理して、それ以外の人が彼の小便や大便を医学的に分析できないようにした、と。 さらにもっとセンセーショナルな報道として、米国誌 “News Week” は6月に以下のごとく報じた。 アメリカの諜報機関を引用して、Putinは4月に進行癌の手術を行った、と。 しかし、U.S. National Security Council は、そのような報告の存在を否認した。
Ukraine’s military intelligence chief, Major General Kyrylo Budanov はNews Weekとの5月中旬のインタビューで、証拠を示さずに、Putinは癌を患っていると主張した。
またProekt は報じている。即ち、Kremlinは見せかけの事務所(”fake office”)をSochiに作り上げた。それをPutinのモスクワ郊外の住居のように称している。黒海のリゾートで休んでいて、Russiaの首都で仕事をしているかのように、と。
* 訳者注“Proekt” is Project in English and is an independent Russian media
specializing in in-depth journalism..
What information is there ? (どんな情報があるのか?)
Kremlinが、Putinが健康を損ねていると確認したのは、たった一回だけで2012年の秋だった。気まずそうに見えた後に、4~5の会議をキャンセルし、公から姿を消した。Kremlinは、その時Putinは筋肉を傷めたと報じた。 ある新聞は、彼はモーター付きハンググライダーで、鶴と共に飛んでいて、離れ業(”stunt”)の時に、痛めていた背中を悪化させた、と報じていた。 しかし、Proektは、彼の大きな健康上の問題はここで始まった、と報じている。
COVID-19 pandemic は、時々Russian リーダーの変わった振る舞いを見せている。
Kremlin は、彼はワクチンを接種したと述べた。しかし、ほとんどの世界のリーダーとは異なり、彼の接種の写真は出ていない。彼に接する人たち、ジャーナリストをふくめ、は最も厳しい予防策、例えば数日の検疫隔離に従わねばならない。 これを受け入れない世界のリーダー達、例えばフランス大統領 Emmanuel Macron や国連総長 Antonio Guterres は今日では悪名高くなった長いテーブルの端に座らされていた。Kremlin の要求を受け入れた人々、例えば、Armenia の首相 Nikol Pasinyan 等の人々は、握手や抱擁までも許されていた。
Ukraine についての Shoigu国防相との4月下旬のミーテングは、またもや火に油を注ぐようだった。Putinが、体の震えを抑えるために、テーブルをしっかり握った、との誰かがちらっと見たという話が流れ、多くのビデオも、Putinの片足がミーテングの間、モジモジとしているのを映していた。
他方、Kremlinは、Putinの年一回のRussia国民との電話での直接会話行事 (通例では6月に行われる) を説明なしに、後日に延期した。Putinを守るために多大な努力がなされてきている。2020年の記者会見では、検疫と検査を事前に受けた一握りの報道記者が彼とのミーテングの部屋に入ることを許された。他の多くの記者たちは別の部屋で。
2021年も同じ方法で行われたが、記者たちの前列からPutinの机までの距離は遠く離れていた。 今では、世界のほとんどの国で政府の行事は通常に戻りつつあるが、Putinの行動、振る舞いは、ほとんどが国内であり、ビデオを通じてである。
What does the Kremlin say ? (クレムリンは何を述べる?)
Putinの報道官 Dmitry Peskov を通じてKremlinは、ロシアの大統領は、重大な健康上の問題を抱えているとのすべての言動、主張を強く否定してきた。
外務大臣 Sergey Lavrov は、5月下旬フランステレビ TF1 とのインタビューで、Putinが病気であることを否定した。彼は続けて「正気の人々であれば、この人に何らかの病気の兆候を見ることができるとは、私は思わない。」さらに続けて、ロシアのリーダーは「毎日」国民の前に姿を見せていると。
ベラルーシ(“Belarus”) の大統領 Alexander Lukashenko, 彼は西側より嫌われているが、 Putin とのしばしばの face-to-face での対話者である、は3月に日本TVとのインタビューでロシアのリーダーは、野蛮な健康 (“rude health”) であると述べた。「もしあなたが、大統領Putinに何か悪いことがある、または何かが起きていると考えているならば、あなたはこの世でもっとも哀れな人である。」と。
最近の公へのお出まし (“public appearance”) ― Peter the Great (ピヨートル大帝) フォーラムやトルクメニスタンの大統領 Serdar Berdymukhamedov との会談― において、Putinには少しも身体的ひ弱さが見受けられていない。
Why does it matter ? ( なぜそれが重要か?)
Putinは、議論余地なきロシアのリーダーとして存在しているし、ほとんどの観察者、評論家は、彼が2024年の第三期への継続する権限を追い求めることを期待している、最近の彼にそのようにするように認め許した、議論のあった憲法の改正の後、明らかな後継者はいない、そして、ロシア軍隊の指揮官として、Ukraineに侵攻したのは、Putinの決断であった。
「この国は、その人が動かし制御している身体、感情の健康についての真実の言葉を知らない。」と Proekt の the editor-in-chief Roman Badamin は述べている。続けて「赤いボタンを押すことによって、人間らしさ、慈悲(”humanity”)のすべてを破壊することが出来るであろう一人が、健康であるか否かを、この世界は知らない。」
(訳:芋森) [完]