同盟統一会議へ結集せよ!(デモクラート No24  71年1月10日)

同盟統一会議へ結集せよ!(デモクラート No24  71年1月10日)

学生共闘派指導部のセクト主義ゲバルト路線を拒否し、
趣意規約の立場に立ちもどり学生運動統一同盟統一へ

同盟統一会議へ結集せよ!

わが同盟は、これまで一貫して、また本紙23号で民学同「全国委員会」-学生共闘派指導部のセクト主義、ゲバルトに対して批判を加え、セクト主義、ゲバルトをやめ、同盟の趣意規約に立ち戻り日本学生運動統一、同盟統一の道へ復帰することを忠告してきた。しかるに、10.21を前後して憂慮すべき事態が発生している。
市大において、学生共闘派は、私物学生大会防衛の名の下、革マル派の襲撃に対して、ヘルメット・角材・鉄パイプの完全武装で応酬し、逃げる革マル派をBOXに追い詰め、BOXを破壊しつくしテロリンチを加え多数の重軽傷者を与え(10月18日)、国鉄阪和線杉本町駅では周辺の商店から、角材・空瓶を盗み出し、「市街戦」を演じ周辺の商店、駅等に損害を与えた(10月21日)。京都においては、アナキスト集団とゲバ抗争を繰り返し、アナキスト集団から挑発的テロを受けるにいたった(10月23日)
かかる内ゲバは、学友の闘うエネルギーを分散させ、学内反動派を勇気づけ、官憲の直接的弾圧をもたらしているのみならず、周辺住民に迷惑をかけ、市大では部落解放同盟から抗議を受けている。
学生共闘派指導部は、自らのゲバルトを「正当防衛」とウソぶいているが、もってのほかであり、かかる論理こそ、わが同盟が一貫して批判し、その克服のために闘ってきた、民青、トロ諸派の誤り-日本学生運動の悪しき傾向、誤りそのものである。

わが同盟は、第12回全国大会を前に一部全国委員の趣意規約の乱暴な蹂躙と、暴力による全国大会など諸機関の機能破壊・私物化というかつてない事態に陥った。そして一部全国委員による「大会」強行の中で同盟は事実上分裂状態となった。わが同盟はかかる事態を踏まえ、同盟の趣意規約にもとづく統一大会をかちとるため、あくまでもそれを守って、同盟の目的実現に努力し、責任をもって全組織を指導しうる臨時中央指導組織として民主主義学生同盟統一会議を組織した。その時、全国学生へのアピールの中でわが同盟は学生共闘派を批判しし次のように述べた。

「数年来の大学闘争の中で、封鎖-封鎖実力解除の”内ゲバ”に終始したり、「11月決議」と称して、学園における粘り強い闘争を放棄しながら街頭での少人数の小児病的一揆主義の行動に走り、その結果、権力の組織的系統的な攻撃を許した残念な事態に象徴されるように、日本学生運動が、今でも根強く持っている傾向、情勢の主観的判断に基づく学生党的政治主義と大衆の利益を党派の利害に従属させるセクト主義が学生の戦闘的エネルギーを浪費させている。
わが同盟は、その発足以来一貫して、この悪しき傾向と闘ってきたが、数年来、同盟内に発生した傾向は、残念ながら、これと同種の病である。
それは、各大学でいかに学生全体を決起させ、その運動を統一するかより、他党派と対抗して、”わが派の集会”に何名多く動員するかに主要な関心を払うセクト主義、街頭決戦主義であり、学園での浮き上がり、孤立の反映でもある。最近各大学内の統一闘争を経済主義とししているのは、彼らが学内で統一政策を実行し、学生大衆と結合する能力のなさの証拠といえる」

この間の事態は、わが同盟が指摘した学生共闘派指導部のセクト主義の一層の露骨化徹底であり、その必然的帰結としてのゲバルト路線(民青、トロ諸派と同じ陣列)への転落を示すものである。
わが同盟の名を僭称する学生共闘派指導部のかかるセクト主義・ゲバルト路線は、同盟の趣意規約の立場とは無縁であり、光喜ある同盟の名を著しく傷つけるものである。
わが同盟は、ゲバルトを徹底暴露追放し、ゲバルトを行使した部分に対して自己批判を迫っていくと同時に、一切のセクト主義を許さず、クラスぐるみの決起を基礎に、学園毎の統一行動を実現していく。

学生共闘派指導部に結集している民主的、良心的、献身的学友に訴える!学生共闘派指導部を拒否し、わが同盟(統一会議)に結集し、日本学生運動の統一と発展のために、ともに闘わんことを!

民主主義学生同盟
統一会議

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