【コラム】ひとりごと—-余命4年の日本共産党??—- 

【コラム】ひとりごと—-余命4年の日本共産党??—- 

○今ネット上で、日本共産党の余命があと3年、4年かと言った情報が飛び交っている。一つの根拠は、赤旗(日曜版)の急速な減紙である。○公開されていないが、6月に出された「常幹報告」によると、赤旗24万部、日曜版は100万部を切ったと言う情報である。(宮地健一HP)○従来赤旗本体は毎年赤字であり、日曜版の収入で赤字を埋めてきたと言われている。それでも近年は積立金を毎年6億円取り崩してきたらしい。○しかし、その積立金もいよいよ底をつくようで、言われてきた専従者への賃金遅配という事態ではなく、専従者のリストラも想定されているようだ。○確かに、ひとごととはいえない話だが、先の統一地方選挙でも、共産党の街頭宣伝は、特に高齢者の姿が目に付いた。○世の中全体が、高齢化しているのは事実としても、党員そのものの高齢化は紛れもない事実のようだ。団塊の世代の大量退職は、2007年から2009年に起こっている。学生運動華やかなりし60年から70年世代は、もう年金生活者である。○赤旗の大幅減紙、党員の高齢化と党費収入の減、だけが問題なのではない。もちろん、宮本体制から不破、志位体制と変遷してきたが、相も変わらぬ唯我独尊の政治方針、他の政治グループとの統一戦線思考の欠如、党内議論を封殺する民主集中制が、党勢の衰退を招いてきたのである。○全選挙区への立候補戦術も、得票率の減少・供託金没収という結果となり、財政を圧迫してきた。○党員の激減も加わり、2年後の参議院選挙、衆議院選挙では、更に議員数を減らすのでは、と言われているわけである。○赤旗の減紙については、一般的傾向としての、紙メディアの衰退も関係しているだろう。私の職場周辺でも新聞を取っていない人が増えている。テレビもデジタル放送なら番組表がある。ネット全盛の中、ネットニュースで十分に足りる。月々4000円近い新聞代は、高いと思えば高いのである。加えて、議論のない、上意下達型の赤旗では、例え2900円でも、普通に考えて売れるはずがない。○赤旗拡大で、党勢を上げるという戦略自身が、もはや時代錯誤というべきだろう。○余命3年説かどうかは別にして、早晩、共産党が何らかの路線転換を迫られるのは確実と思われる。○経済・財政的な問題もあるが、近年、議席を確保した場合も、議員の質の低下が著しいのである。私の居住地周辺の自治体新人議員だが、まともに議会質問もできない連中がウヨウヨいる。(公明は、質問ネタの供給があるらしく、棒読みの質問でなんとか保っているようだが、議論には耐えられないようだ。)政治の劣化が、共産党からも起こっているのである。○政権交代が実現したが、民主党も、議員になりたいだけの、別に自民党でもいいのでは、という輩もが多い。それほどいうなら、議員になればと言われそうだが。○東日本大震災、そして福島原発事故による「原発震災」の中、原子力発電を巡って、まさに政治的焦点化が起ころうとしている。「脱原発」を核に、政治勢力・大衆運動を一つの流れにしていく必要がある。○先週、6月11日反原発関西行動があったが、共産党系の姿はなかった。(宮本たかし衆議院議員は連帯の挨拶に立っていたが・・)○全ての脱原発勢力が統一して、行動することが大切であろう。○その中で、共産党の路線転換を期待するのだが・・・。(2011-06-18佐野) 

 【出典】 アサート No.403 2011年6月25日

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