【報告】ヘイトスピーチを許さない 仲良くしようぜパレード
7月20日、炎天下の大阪御堂筋に賑やかなドラムのリズムに乗って、「差別はやめよう!仲良くしようぜ!」の声が響き渡った。
7月14日ヘイトスピーチ許さないパレード
「OSAKA AGAINST RACISM 仲良くしようぜパレード2014ミドウスジ セレブレイト ダイバーシティ」が、1000人以上の人たちを集めて、中之島公園から出発した。久しぶりのデモ参加、いやパレード参加だ。スローガンも「○○打倒!」「○○を許すな!」ではなくて「仲良くしようぜ!」だ。憎悪の塊のようなヘイトスピーチに対してなんて包容力のあるスローガンだろう。参加者も様々な国の民族衣装を着けた人、親子連れ、ドラム・チャンゴ・ギターを鳴らしながらカラフルで賑やかだ。沿道から手を振ってくれる人もおり、市民からも好意的に受け止められているように思った。予想された在特会等の嫌がらせもなかった。これも、昨年から続いているこの取組み、ヘイトスピーチを許さないカウンターたちの行動、京都地裁・大阪高裁の当然の判決等の積み上げ等、多くの人の地道な努力を通じてやっとたどり着いた地平だろう。しかし、在特会等は少人数でも相変わらず街頭で聞くに堪えない人種的憎悪、差別扇動宣伝を繰り返している。背景にある現政権の排外主義、近隣アジア敵視政策が変わらなければ終わることはないだろう。私たちが差別される側の心情に共感し、多文化共生社会を実現しなければ日本は生き残っていけないという事実を直視して、引き続き地道で大衆的な運動が求められている。(若松一郎)
【出典】 アサート No.441 2014年8月23日