【コラム】ひとりごと–総選挙で自公過半数割れを!–
○9月22日の夜、友人と軽い夕食で駅前のラーメン屋に出掛けた。そこへ新たな客の中年男女が入ってきて、女性の方が店主に名刺を差し出し挨拶している。今度は私の所にも来て、名刺を出して「事務所を開設しましたので」という。地元選挙区の自民党候補の妻だったらしい。他にやる事はないのだろうと思ったのだが。○9月23日の朝、我が家の電話が鳴った。相手はANNリサーチセンターからと告げる録音による女性の声だった。「2・3分で終わりますので、アンケートに協力してください」と言う。○総選挙がらみのリサーチであった。質問は4つ。支持政党はあるか・ないか。どの政党を支持しているか。総選挙では、どの政党候補に投票するか。衆議院選挙の投票には行くか、どうか。○電話のプッシュダイヤルを押すだけの、妙に無機質な応答であった。すべて民主党と答えておいた。○自民党、民主党とも選挙の顔である総裁・代表も決まり、いよいよ、解散を待つばかりとなり、上述のように、いろいろ騒がしくなってきた。○10月14日告示26日投票が有力とされているので、あと1ヶ月ということ。○自民党は、政治ショーよろしく、総裁選挙を繰り広げたが、国民の反応は冷ややかであった。公明党の定額減税提案などを受け入れ、財政出動も辞さずとの拡大路線の麻生太郎の当選が確実しされていたからであり、2度続けての首相辞任による総裁選に、かつての小泉旋風のような盛り上がりを期待すべきもない。総選挙なしに3人の首相が入れ替わるということ自体、国民をバカにした対応であり、政治家・政党としての潔さが全く感じられない。○来る総選挙で注目されているのは、自民党議員が何人落選するかである。○サンデー毎日は、90議席を越える落選・減少を予測していたが、単独過半数割れに止まらず、自公で過半数割れも予想されるのではないか。○年金問題、高齢者医療、医師不足の医療問題などに応えることなく、加えてアメリカ発の世界的金融不安が日本の実態経済にも深刻な影響を与え始めたこの時期に「勝手に政権を投げ出し」ての総選挙である。与党に風が吹くはずがない。○バラマキ公約にも、国民は反応薄である。○与党がそんな状況であるから、政策の是非、財源議論などはあって然るべきだが、政権交代をしても良いのではないか、という空気がひたひたと広がっている。○まだ、民主党の選挙政策は、文書として示されていないが、昨年の参議院選挙政策をベースにした「生活が第一」という、格差社会の見直し・こども手当などの生活重視の政策になるだろう。それで十分だ。○憲法問題も、テロ対策も自民党自身が、自信をなくして争点にはできない。選挙前から、政権交代の可能性が十分に有りうる今回の総選挙である。圧倒的に、自民・公明を落選させ、野党中心の政権を作るため、総選挙闘争に突入だ!(佐野)
【出典】 アサート No.370 2008年9月27日