(桃大支部)結集を熱烈に歓迎する デモクラート 48号

デモクラート 48号 74年1月16日

(桃大支部)結集を熱烈に歓迎する

桃大支部 結集を歓迎する デモクラート 48号

桃大支部 結集を歓迎する
デモクラート 48号

全国の民主的学友諸君!桃大支部の我が同盟への結集に際し、同盟中央委員会は、このことを熱烈に歓迎するとともに、全国の学友に我が同盟への結集を訴えるものである。

桃山大支部結集の意義
桃山大支部の結集は、第1に支部同志と同盟中央委員会の間で確認されていった学費闘争方針の正しさが大衆運動の展開の中で証明され、同時に、同盟趣意規約の遵守の立場、中央委の政策を桃山学院大学支部全同志が選択したことを意味している。
桃大学費闘争は、全国学園にかけられた学費値上げをいかに粉砕するのか、私学危機の解決の方向は何かという問題を提起した。
桃山学院大学学費闘争の展開は、国庫補助要求を他党派との自己区別のためにのみ打ち出す「学生共闘派」を実践的に批判した。
すなわち、国庫補助拡大の要求を語りつつも、対政府との交渉を行なわない桃大理事会の”人件費拡大”を口実とした学費値上げ–自らの責任を隠蔽し、犠牲を学生、父兄に転嫁する–の犯罪性をあますところなく暴露すると同時に、”国庫補助大幅拡大”を先頭切って担うという理事会との確約を団交で克ちとっている。
まさに、”国庫補助大幅拡大”のスローガンになり、未だ、学費値上げ白紙撤回を行なわない桃大理事会を追求しつつ、理事会、教職員、学生一丸となった対政府闘争の具体的行動が日程にのぼりつつある。
第2に、阻止共闘会議の大衆的運動の中で、桃大学費闘争を牽引し、運動の中において、他党派を批判するという原則を確認し、セクト主義を批判したことである。
「学生共闘」指導部は、阻止共闘会議への参加に反対した。しかし、桃大支部同志の力強い説得に彼らはセクト主義的方針を引っ込めざるを得なかったのである。
このような中で、桃大支部全同志の固い意志統一が打ち固められ「学生共闘」派の指導をl拒否し、同盟中央委員会への結集が確認されたのである。
桃大支部の結集は組織問題にのみわい少化する「学生共闘」指導部の「無政策」「無指導」をまたもや暴露したのである。
では、今回の桃大支部結集は全国的にはいかなる意味を持っているのだろうか。

危機に於ける日和見主義
現在、深刻な危機、とりわけ大学と学生生活をめぐる危機の出口、全国180万学友の真の要求を代表する解決策がいつにもまして要請されている。
高度成長経済の完全な破綻、生活水準の低下に示される今日の国独資の危機は、政治経済の根本的改革–反独占改革なしには克服しえない。
このような情勢の下で、全ての日和見主義的潮流の本質が赤裸々にあばき出されている。
深刻な危機の下で、高揚する自然発生的大衆闘争を前に、日共(代々木派)、民青はこれに恐怖し、議会改良主義的本質を露呈している。勤労人民が真にめざすべき反独占民主主義と社会主義の道を覆いかくし、すべての改革すら、民主連合政権のかなたへ押しやり、当面の課題を学習会と選挙活動におしとどめ、大衆運動の高揚に水をさすこと、そのために、あらゆる戦線でセクト主義と排除の論理によって対す有運動の分裂を引き起こし、自らの政策の誤謬の大衆的批判を必死になって回避しようとすること、これが、彼らが果たす客観的役割となった。
教育学園にかけられた大管法攻撃に対し、全国学園の大衆的ストライキ、対政府行動の展開を主張し、また、この攻撃が大学当局の文部省への迎合、学生管理強化と平行して行なわれていることを見抜けず、学内寡頭支配との対決を回避する”学内休戦論”の立場に陥っている。
一方、国庫補助を一般的に語ることによって、現在私学振興財団によって実施されている「援助」を批判することができず、文部省の教育政策と何ら対決しえていない。

民青行動派
日本共産党(代々木派)、民青の第2インター的潮流への転落、議会改良主義的本質の露呈に対し「学生共闘」は、この日和見主義との本質的な区別をなしえていない。
日共(代々木派)、民青の政策を真向から批判することができず、せいぜいのところ”行動するかどうか””排除の論理”だけを問題にすつ学生共闘の「批判」は『現在の指導部(日共代々木派・民青)方針をかえて、あやまった方針のかわりに正しい方針をとる能力があるかのような、無条件にあやまった有害な思想』をふきこむものである。
そして彼らの存在はもはや民青行動隊の立場に転落したのである。
トロツキスト諸潮流は、危機の出口を見失い、闘争の自然発生性に拝跪し、個別学園、地域、職場の闘争にすべてを解消している。

民学同に結集しよう
情勢から導き出される日本学生運動の任務は、民青、「学生共闘」、トロツキスト諸潮流の日和見主義と手を切り、”大管法粉砕、学費凍結法制定”の対政府、国会闘争を闘う中から、自治会運動の圧倒的高揚を勝ち取り、全学連の再建、反独占闘争の一翼を担う大衆運動を創りあげることである。
関東の地においては、昨年結集した高崎経済大支部同意、学友の手によって、自治会再建の基盤が築きあげられている。
大阪の地においては、大阪学大池分自治会選に勝利した学友の手によって、民青の自治会私物化を許さず、自治会運動の高揚が勝ちとられようとしており、府学連再建に向けた大きな一歩を歩みだしている。
全ての民主的学友は民学同に結集しよう。

民主主義学生同盟中央委員会

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