【日々雑感】 無条件降伏、それは不戦の誓いではなかったのか 

【日々雑感】 無条件降伏、それは不戦の誓いではなかったのか 

 先ず始めに、何ら学歴もない私の稚拙な文章が間違っていればご指摘ください。
 最近は、反中国、反韓国の記事で意図的に煽られて、人々は大政翼賛会化を受け入れるようとする風潮に傾きかけている危険すら感じます。
 メディアに出てくる、かなり良心的と思える学者や評論家の人々でも、領土問題では、一見、理路整然と?歴史上は、こうであったとか説明されるのですが、日本が第2次大戦で、無条件降伏した国なのだという視点から論じられているのは聞いたことがありません。何か抜け落ちている感じで残念なことです。「無条件降伏、それは不戦の誓いではなかったのか?」と問いたくなります。
 何年も前のこのアサート紙面で教えていただいた幣原喜重郎首相についての記事を思い出します。幣原首相は風をこじらせた時に、マッカーサー最高司令官からもらった抗生物質(確か、ペニシリンだったと思う)で完治したので、そのお礼にと、司令官を訪れた際に、「今後の日本の進むべき道は憲法9条の戦争放棄の採用だ。この判断が正しいか否かは、今後の歴史が証明するであろう」との旨の進言をされたと書かれてありました。
 私は幣原首相の大変な英断だったのだと、感銘を持って、その記事を読みました。日本国憲法は、反動勢力が言うような、外国から押し付けられたものではなく、いろいろな議論もあるかと思いますが、依然として世界に誇れる平和憲法なのだと思います。
 話を戻しますが、歴史的に、領土がどうだこうだと言うならば、あのモンゴル国はどうでしょう。かつてはヨーロッパまで進出支配した歴史がありますよね。歴史的にと言うならば、モンゴル国もヨーロッパを自国の領土だと主張できるのではないですか。
 そうではないでしょう?ファシズムから世界が解放された、第2次世界大戦終結のときから論じなければならないと思います。このことは、北方領土でも然りかと思いますが、どうでしょうか?
 大東亜共栄圏という名目の下、日本がドイツ、イタリアと三国同盟(1940年成立)を結んで、ファシズムへと突っ走った結果の敗戦、ここから人々は、多くの貴重なことを学ばなければならないのに、夢よ再びと頭をもたげる報復主義、石原や橋下、安倍等といった人物が出てくるのには、全くウンザリさせられます。
 以上「年寄りのボヤキととるならとれ、気が付いた時は遅いんだぞ。」の心意気でボヤキ続けようかと思っております。(2012-10-18早瀬達吉)) 

 【出典】 アサート No.419 2012年10月27日

カテゴリー: 歴史, 雑感 パーマリンク