【報告】再稼働はんたい!原発いらない!
ふくいでつながろう@福井市中央公園に参加して
昨夜から未明にかけて、「家の屋根が壊れる!」と一瞬ビビッてしまった位の大雨…。「集会は予定通り行われるのかな…?」と少々心配になり、大阪府や福井県の天気予報をネット検索してみると、「17日12:00まで雨、午後からくもり」でも、最近は急変することも多々あるので、防水着・タオルなどを用意し、早朝自宅を出た。
「当初の予想以上に申込者が多く、中にはお断りをした方もいた。」とのこと。これまで以上の盛り上がりが感じられた。
午前11時30分過ぎに福井市役所近くの中央公園に到着。公園の中央付近から、にぎやかな音が響いてきた。のぼりや旗などを持った人たちが、続々と集まってきた。道中買っておいた鯖ずしを、公園に設置されている木製ベンチに座って食べながら、空を眺めた。雲が少し垂れ込めている。様々な団体・個人が、それぞれの主張を載せたちらしやビラを配っている。同じ物を差し出されたときは、「先ほどいただいたので・・・。」と断る。以前は黙って受け取っていたが、より多くの人に渡って、より多くの人に読んでほしいとの思いから、丁重に断ることにしている。
正午過ぎ集会が始まった。実行委員会事務局からの集会の意義・趣旨等の提起、中島哲演さんや鎌田慧さんの発言の後、参加団体代表や個人からの1分間スピーチ。時折、時計係らしき人が、発言者に言葉ではなく指1本で「時間厳守!」を要請している姿に、限りない好感を抱いた。わたしの勝手な見方かもしれないが、比較的若い発言者は、時間をきちんと守ろうという意思を感じさせ、比較的若くない発言者は、思いが先走ってしまうのかついついタイムオーバーになりがちであった。今回のように、さまざまな団体やグループ、多種多様な個人が、各地から集まって開く場合は、日頃聞けない話や訴えが多いはずだから、皆さん、言いたいことはいっぱいあると思うけど、「1分間」を守りましょうねと大声で言いそうになった。でも、さばき方のうまい進行役のおかげで、80人を超える人たちの、真剣で熱いスピーチをたっぷり聞くことができ、途中の雨にすら爽やかさを感じた。
集会後、中央公園→福井市役所横→福井県庁前→県庁横→県庁裏→公園と、デモ行進。日曜日だからか、官庁街はとても静かで、警備員の立ち姿だけが見える。「車道に引いてある白線までがデモ隊の歩く所。それ以上は、注意する。」ように指示が出されていたのであろう。デモに参加している人が線からちょっとはみ出そうとすると、デモ隊横にぴたりと就いていた警官がしきりに線の中に押し戻そうとしていた。
「さいかどう、はんた~い!」「げんぱつ、いらな~い!」何度も何度も大きな声で叫んで歩いた。後半、デモ隊が信号を横切っていくとき、車に乗った女性が窓を開けて手を大きく振ってくれていたのが、印象的だった。思いが共有できていればいいな…!
「消費税増税」「大飯原発再稼働」等々、この間野田政権が推進する政策は、×××…!で、「政権交代」に期待した者としては、今や「残念」を通り越して「怒り」の度合いが増すばかりだ。
集会の最後に、福島の女性たちが発言されたが、「わたしたちは、政府に見捨てられ、切り捨てられた!」という訴えを、胸に深く留め置きたいと思う。そして、そうではない社会を築いていくために、今のわたしにできることをコツコツとやっていきたい。
(大阪 田中雅恵)
【出典】 アサート No.415 2012年6月23日