青年の旗 1977年3月15日 改題1号
【主張】 『青年の旗』の発刊にあたって
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私達は、一昨年一〇月、「平和と平和共存、反独占民主主義、統一戦線」の旗の下に、勤労青年の大衆的政治同盟を結成すべく、労働青年同盟(仮称)結城準備会を発足させました。準備会アピールにおいて、私達は次のように呼びかけてきました。
「われわれが、ここに青年同盟の結成の準備を訴えるのは、・・・真に民主主義的な組織原則の下に、平和と平和共存、反独占民主主義、社会主義への展望を切り開く反独占民主政権の樹立、その強大な統一戦線の一翼を担う大衆的政治同盟の必要性を認識するからである。・・・・それは、あらゆるセクト主義のあらわれ、少数自称前衛党化傾向を排せきし、・・・マルクス・レーニン主義を学び、それを闘争の中に生かすことを求めるすべての青年たちの組織となることを目ざしている。」(「アピール」参照)
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準備会の基本的な任務は、労働運動をはじめ、さまぎまな戦線で闘っている青年労働者の共通の事業として、大衆的政治同盟としての青年同盟建設の必要性について、組織・グループ・個人を問わず呼びかけ、意志の統一・組織的統一への努力を積み重ね、その集約としての「呼びかけ」「行動綱領」「規約」を作成することであり、すでに叩き台としての第一次案が活動の基軸として活用されてきました。
この間、準備会活動は、機関紙「労青ニュース」の定期発行とその充実を軸として、労働・平和・民主・部落解放運動・総選挙闘争などの闘いを通じて、各分野での闘いの前進に一定の役割を果たし、また組織的にも、東京準備会における組織強化と都段階の「労青ニュース」の発行、東京・大阪民間労働者交流集会をはじめ、各産業分野、戦線別方針提起の前進のための努力等が積み重ねられてきました。
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昨年末衆院選の結果は、保守合同以来の自民党政治独占に対して最大の危機をもたらしました。しかし、これと対決すべき反自民反独占革新勢力は、とりわけ革新のかなめとなるべき共産党現指導部の議会主義とセクト主義の影響によって分断・右傾化され、福田政権の徹底した独占擁護・デフレ路線に”協調と連帯”を求められ、労働者階級は企業主義の影響下に放置され、統一と戦闘化がはばまれています。そして盛り上がる青年労働者の闘うエネルギーも有効に組織されてはいません。このようなな情勢そのものが、”労働運動・平和運動・民主運動の統一と統一戦線”の旗を高く掲げた、真に戦闘的で大衆的な青年同盟の建設を訴えてきた力をより一層強くすることを要請しています。しかしこの事業は小児病的空文句や自称前衛党化傾向を明確に拒否し、組織・理論・思想・政治の全領域におけるきびしい、粘り強い、そして柔軟かつ大衆的な闘いなしには成功しえません。同時にこの闘いは、さまざまな形で、さまざまな戦線で闘っている多くの闘う青年との対話と連帯を強め、また日本の社会主義・共産主義運動の誤りの克服のために闘っている多くの人々との協力・共同の努力が、一層前進することを不可欠のものとしています。
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私達は、このような闘いの一つの推進力として、若々しい戦闘的なエネルギーを結集すべく、ここにこれまでの「労青ニュース」を改題・発展させ「青年の旗」を発刊することを決定しました。
私たちは、自らの主体的力量、政治的組織的未熟さを冷静に評価しつつも、青年の革命的情熱と自己犠牲的な献身性によって、日本の平和・民主・労働運動の統一をさまたげているセクト主義と徹底して闘う、運動の前進と統一の旗じるしとしてこの「青年の旗」が宣伝者・組織者として、労働青年大衆の中に深く根を張ることができるように、すべての青年、組織、グループ、個人に協力と共同の努力を訴えるものです。
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