【資料】民学同第13回大会・第7回中央委員会報告(1975年3月11・12日)
<意義と任務>
全国の同志諸君
第14回同盟全国大会は、学費闘争の燃えあがる炎に明らかなように、日本学生運動が大きく発展しようとし、全国学友が我が同盟の新たな前進に熱意を持って注目し 、それに応える全同志の意気盛んな活動の雰囲気の中で開かれようとしている。
第13回同盟全国大会以降一年間、我が同盟は、日本学生運動の中核部隊として闘争を牽引してきた。
学費闘争を中心に教育学園闘争において、学園ストを背景に学費問題を社会問題化し、大衆的な学友の決起と政府文部省、私学資本を追いつめる基盤を拡大している。
平和運動においては、原水禁運動の無原則的統一がなし崩し的に運動内部に持ち込まれている中にあって原則的統一を断固として推進し、国際的に勝ち取られた成果を発展させ、日本平和運動の方向を明示し、運動を展開する大衆的学生平和運動の文字通りの推進部隊となっている。
狭山学連を中心に各大学における部落解放研運動の発展を基礎に狭山闘争を展開し、その中で大阪解放研連協を結成した。
同時に大会は、資本主義の全般的危機が新たな局面に突入し、階級闘争の激しい高揚の時代を迎えようとする時に開かれようとしている。
資本主義を襲っている深刻な恐慌は、国家独占資本主義が繰り延べ激化させてきた諸矛盾の爆発がさし迫っていることの顕著な表現である。
イタリアの中道政権の危機に象徴的に示されるように、資本主義国の労働者階級の闘いは反独占的変革から社会主義への道を着実に歩んでおり、民族解放闘争も大きく前進している。
社会主義世界体制の政治・経済・軍事の強化と平和の為のイニシアティブは決定的なものとなっており、こうした階級闘争の合流結合の中で平和共存とデタントの前進は不可逆的なものとなっており、帝国主義者の策動は、集団安保体制の確立へ着実に前進している。
国内において、春闘を中心に闘う労働者階級の闘いは青年労働者を中心とした戦闘的な闘いを創出しながらも政府独占の露骨な攻撃と日共(代々木派)に代表sれる政治指導の弱さの中で大きな試練に立たされている。
日本学生運動のみならず、反独占勢力の一翼を担う我が同盟の発展はいつにも増して重要であり、今大会において獲得される政策に基づく闘いを通じて、学生運動は大きく発展することができる。
第13回大会以降一年の闘争総括と科学的情勢分析に基づく闘争方針の確立である。国公私学一斉学費値上げが予定される現在、学費闘争の方針を確立は急務である、大学改革綱領第一次案で獲得された諸原則の全面的な具体化へ進めなければならない。教育負担をめぐる矛盾の激化は、年々闘争の規模を拡大させている。政府の低文教予算政策と私学資本の営利主義に対決する闘いは、予算編成期における学生の介入を不可欠のものとしている。政府の文教政策を政治・経済政策全般にわたる解明から位置づけ闘争方針の確立を全同盟あげて行なわなければならない。
さらに、日本平和運動が国際的に克ち取られた諸成果を正しく継承して闘えず、原水禁運動の無原則的統一の動きが再び活発となっている現在、国際平和運動と連帯した学生平和運動の強力な一翼を担うための方針を確立しなければならない。
第二に、日本学生運動の統一と発展のために果たすべき同盟の力量を飛躍的に強化し、同盟が真に学生運動の指導的中核部隊として登場しうる指針とすべき『組織活動強化に関する決議』を克ち取ることにある。
我々は、同盟第12回全国大会において、中央委員会=全国政治指導部を確立した。中央委員会を中心とする機関活動の強化は偉大な成果をあげている。
しかし、日本学生運動は、我が同盟の一層の飛躍的発展を緊急の任務としている。
民青「全学連」が議会的改良主義、セクト主義を徹底し、闘争の指導を放棄し、闘争の敵対者となり、トロ諸派が挑発行動を行なうエネルギーを雲散霧消させている現在、我が同盟の飛躍的発展は日本学生運動発展の保障である。
第13回全国大会で確認された青年労働者との連帯は、機関紙、平和運動、理論的思想的分野を中心に強化されており、それらを更に発展させ、青年学生運動の統一への大道へまい進する先進的インテリゲンチャ、青年労働者の努力とともに、学生同盟の独自的強化を通じて一層の前進を克ち取らなければならない。困難な情勢の下では理論と思想の確固たる確信と正しい政策・方針、堅忍不抜の組織かつっ同が一体となってはじめて闘争勝利への展望が切り開かれるのである。
同盟再建第12回大会以後の組織確立の成果を確認すると同時に、堅忍不抜の同盟建設の事業を全同盟的に遂行しなければならない。
全国全同志の活発な討議を通じ、同盟第14回大会を成功させよう。
以下略
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