【日々雑感】大震災に思う①

【日々雑感】大震災に思う①

まず始めに、東日本大震災で犠牲になられた人々のご冥福をお祈り申し上げます。そして、被災された方々にお見舞い申し上げます。
さて、先日3月26日発行の祈念すべきアサート400号に投稿できなかった事を残念に思うと共に申し訳なく思っております。400号の紙面からは、様々なことを学ばせていただきました。とりわけ、今回のマスコミ、メディアの発する、度し難いとも言えるデタラメな報道には唖然とさせられました。
「史上最大の」とか「千年に一度の大地震」とか、東京電力、原発を擁護するような意図が丸出しで、人々が苦しんでいる大災害をさえも利用して、世論操作をしようとする資本の論理を感じます。そして、「日本、日本」「日本は団結できるんだ」「一つになれるんだ」と、必要以上に煽るのは、大政翼賛会、ひいてはファシズムへの危険も感じます。4月10日(日)のサンデーモーニングで、寺島実郎氏も、このような点を、少し触れておられましたが、私も同感です。人々が困っている大災害を、変な方向への世論操作に利用するなと言いたいです。
さらに言うならば、あの震災の直後に、ロシアのプーチン首相の提案で「我が国には、膨大な量の天然ガスやエネルギー資源があるので、今すぐにでも供給援助する用意はある。」と、大変有難いメッセージが発せられたのに、ラジオだったかテレビだったかでは「あの国は、旨い事を言うとるわ。」と茶化しただけで、後は一切報道はなし。その一方でアメリカ海兵隊の「友達作戦」は、大きく報道するという始末。氷点下の寒さの中で避難生活をされている人々の中には、何人もの人々が命を落とされたと聞きます。いかに北方領土問題をかかえているからとは言え、こんな大災害の時に、その援助声明を無視するのは勿体無い話だと思うのですがねえ。(2011-04-11 早瀬達吉)

【出典】 アサート No.401 2011年4月23日

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