【コラム】ひとりごと –政治の激動が始まるか–
◆6月18日宮沢内閣不信任決議可決。さあ、いよいよ政治の激動が始まるか。おもしろくなってきた。◆20日日曜日の朝のニュース番組は、海部元首相、三塚政調会長、羽田代表、会党赤松書記長などが出演し、評論家の森田実などは、総選挙で羽田内閣の誕生は必至と気も早い発言。◆羽田は「与野党改革派の大連合を作り、自民党に変わる政権を」目指すといい、連合山岸会長も羽田派、武村グループとの連携もあると踏み込んだ発言。日本新党細川は、武村派との連係、総選挙後新党へ合同もありうると発言。◆羽田といい武村、細川となかなかテレビで映える人材がいる。こうなれば、自民党には橋本龍太郎しかいない(?)。しかし、社会党はどうか。赤松書記長はテレビ映り(安心感・好感度)は良いように思う。(山花委員長はだめだが)◆一連の報道の中で、通行人のインタ ビューがあり、「カリスマ性のある指 導者が出てきて欲しい」との声があっ た。◆指導者待望論は、宮沢首相の悪印象から見てもなるほどとの感もある。今回の総選挙の争点も、改革か否かとい う、はっきりしているようで、実ははっきりしない中では、指導者待望で決ってしまう恐れもある。◆めまぐるしい動きの中で、しつこく「改革」の中身を問い続けていきたい。 (佐野)
【出典】 青年の旗 No.188 1993年6月15日