<<「バイデンは終わりだ」>>
6/27夜(日本時間6/28午前10時~)に行われた、米大統領選への最初の討論会(CNN主催、90分間)、時折、口ごもったり、支離滅裂になり、バイデン氏の失態が誰の目にも明らかとなり、民主党執行部はパニックに陥る事態となっている。
ニューヨークタイムズ紙は「たどたどしいパフォーマンスとパニックに陥る党(A Fumbling Performance, and a Panicking Party)と題して、「バイデン大統領の不安定で途切れ途切れの討論会パフォーマンスにより、民主党のトップは彼を候補者リストから外すことを話し合っている。」と報じている。
ポリティコ紙は、「民主党が騒然:バイデン氏は破滅だ」(Dems freak out over Biden’s debate performance: ‘Biden is toast’)と題して、民主党はバイデンの討論会でのパフォーマンスに激怒、「彼はどもり、つまずいた。そして、11月まで5か月を切った時点で、彼は民主党の最大の恐怖、つまり、彼がドナルド・トランプにこの選挙で負けてしまうという恐怖を真っ向から煽った。」と報じている。
討論の全体像の中で、バイデン氏が追及した、トランプ氏の度重なる虚偽発言と、2024年選挙の結果を受け入れるかどうか、という民主主義の根幹にかかわる問題では、トランプ氏の明言を避ける姿勢が浮かび上がったのであるが、鋭い首尾一貫した追及がなされず、はぐらかされ、逆にトランプ氏は、ほぼすべての話題を移民問題に戻そうとして、大統領の失敗をあざ笑う機会として利用し、「バイデンの失態がトランプとの論争を支配」する事態となったと報じられている。
国家債務に関する質問に答える際、コロナウィルスを打ち負かしたと言うべきところを、バイデン氏は「我々はついにメディケア(医療保障)を打ち負かした」と発言してしまい、トランプ氏はこの発言に飛びつき、「そうだ、彼はメディケアを打ち負かした。彼はそれを徹底的に打ち負かし、メディケアを破壊している。」(何百万人もの不法移民に社会保障給付を与えることで)と、メディケア破壊の先頭に立ってきたトランプ氏に言わせてしまったのである。
逆に、同じAXIOSの報道の中で、トランプ氏は、当選しても中絶薬へのアクセスを制限しないと述べ、女性の権利を制限する連邦による中絶規制の支持を撤回している。これは、共和党にとってこれまで大きな政治的負担となっていたものである。
81歳のバイデン氏と3歳しか違わない78歳のトランプ氏は、幸運にも効果的に反論されることなく次々と嘘を並べ立てながらも、ほとんど問題なく討論会を乗り切ったかのように、表面上は見える実態であった。
<<「今夜、バイデンは選挙運動を台無しにした」>>
カマラ・ハリス副大統領は討論終了後、大統領の不安定なパフォーマンスについて、「出だしが遅かったのは誰の目にも明らかだ」が「最後は力強かった」と釈明している。しかし、大統領に近い人物の釈明として、実はバイデン氏は風邪をひいており、討論会が始まったときはバイデン氏の声はかすれ、夜が更けるにつれてそれがさらに強くなったのだと、AXIOSに語っている。討論会を視聴している未決定有権者のフォーカスグループは、「バイデン氏の声に驚き、懸念している」、「これは彼の健康に関する質問にとって良い前兆ではない。」とソーシャルメディアXに投稿している。
討論会終了直後のCNN視聴者の世論調査: 「討論会で勝ったのは誰か」という質問に対して: トランプ67%、バイデン33%、と言う結果が如実に示している通りである。
「今夜、バイデンは選挙運動を台無しにした」、「このままでは下院で20議席を失うことになる」と、ある下院民主党議員は語っている。すでに一部の民主党員は、バイデン氏は選挙戦を終わらせるべきだと公然と発言し、「バイデン氏は選挙戦から撤退すべきだ。疑問の余地はない」と単純に述べている。(上掲、ポリティコ紙)
すでに、「皆さん、民主党は手遅れになる前に別の人を指名すべきです」と、2020年の民主党候補指名争いでバイデン氏と対立したアンドリュー・ヤン氏は、討論会が終わる前にソーシャルメディアにハッシュタグ「#swapJoeout」を付けて投稿している。
しかし、現職大統領で選挙戦のこれほど遅い時期に撤退した人物は皆無であり、事実上もう手遅れではないかと懸念されている。
しかし、こうした論点以上に問題なのは、現米政権が直面する、経済危機、債務危機、スタグフレーション危機の現状について、これらと密接に結びついたウクライナ危機、ガザ虐殺危機、戦争拡大危機について、バイデン、トランプ両氏ともども、まったく何一つ提案もなければ、現状認識もなし、という討論の空虚さである。司会者から、ガザ虐殺を終わらせる方法について質問されたときでも、両者ともども、無視して終わりなのである。もちろん、緊張緩和や平和外交の必要性など、彼らには馬耳東風なのである。
バイデン氏は、討論の場で「我々は世界の羨望の的だ」と語ったが、「羨望の的」ではなく、「失望の的」なのである。こんな候補者しか立てられない現状こそが、現在のアメリカの政治的経済的危機の本質を露呈している、と言えよう。
(生駒 敬)





















TikTokから定期的にニュースを受信している米国人は14%、月間利用者は1億7000万人といわれる。しかし、米国が本当に危惧するものは「安全保障」であろうか。南カリフォルニア大学などのアプリ別「幸せ」分析調査によると、経済状況や社会生活への満足度が高いユーザーを多く抱えるのがビジネスパーソン特化型のLinkedlnであり、Facebook やInstagramは中間、X(旧Twitter)はどちらかというと不満、TikTokは仕事や日常生活に不満を抱えるユーザーが多いという結果となっている(日経:2024.3.1)。その不満が国家に向かうことを恐れているということである。また、経済的には、コメディアンのRonny Chiengが、Banning #TikTok means “Communist China beat free market America at capitalism.” (共産主義中国が資本主義において自由市場アメリカを破ったことを意味する。)と皮肉ったように、“自由の国”米国は競争で負けそうになったら、「情報リーク」や「バックドア」などと全く未確認のデマでセキュリティ危機を煽り、「国家安全問題」を持ち出す。










業しているとしか見えない。昨年からの放射能汚染水の海洋放出をはじめ、全く不可能な福島第一1号機からのデブリの採取計画など、環境中への放射能汚染物質の大量放出防止対策はこの12年間、何一つ進歩していない。メルトスルーした炉心に触れる注入冷却水や地下水からは90トンという大量の放射能汚染水が毎日出し続けられている。このまま進めば、日本は世界最大の核汚染国家となる。-266x300.png)











